【F1】角田裕毅,2戦連続ポイント獲得へ自信満々!得意の“低中速サーキット”は大量得点の大チャンスか「どの方向に進むべきか分かってる」
角田裕毅が所属するF1チームRBは失意のスペインGP後、2戦連続でポイントを獲得して徐々に調子を取り戻しているなか、次戦ハンガリーGPについても自信をのぞかせた。 【PHOTO】絶世の美貌を誇る米プロレーサー、リンジー・ブルワーの厳選フォトを一挙お届け! シーズン序盤から着実にポイントを稼ぎ、コンストラクターズランキング6位と中団勢の中で断トツの位置におり、アストンマーティンも狙える勢いを見せていたRB。しかし、スペインGPでアップデートに大失敗。その後も苦戦が続く一方で、直近2レースで20ポイントを荒稼ぎしたハースが4ポイント差の7位と急接近したほか、昨季RB(当時アルファタウリ)に100ポイント近い差をつけていたアルピーヌも復調の兆しが見えるなど、その地位が危ぶまれている。 点差的にはハースの逆転も十分あり得る次戦ハンガリーGPを前に、RBが本拠地を置くイタリアの専門メディア『Formu1a.uno』は両ドライバーのコメントを紹介している。 角田は「先週はシミュレーターで時間を過ごしたが、シルバーストン以来、チームは非常に懸命に取り組んでいる」とチームの努力を称賛。「(次戦の舞台の)ハンガロリンクは、ほとんどのコーナーが低速または中速であるため、マシンのパフォーマンスを高めるためにどの方向に進むべきか分かっています」と低中速という、RB得意分野のセットアップが機能する可能性を示唆した。 ハンガリーGPでの優勝経験があるチームメイトのダニエル・リカルドも「シルバーストンとは全く異なり、より遅く、より暑いサーキットで最高のパフォーマンスを見つけることに集中し、日曜日にポイントを獲得するために良いFP1を行なうつもりだ」とセットアップを見つけるためのフリー走行が大切だとした。 ハンガロリンクはストレート区間が短く、モナコのモンテカルロ市街地コースとシンガポールのマリーナベイ・ストリート・サーキットに次いで3番目に全開率が低いため、エンジンパワーより空力性能がものを言うサーキットとして知られている。そのため、エンジン性能に強みを持つハースなどと比べて、シャシー性能に強みを持つRBにはポイント獲得の絶好の機会。その次のベルギーGPは超高速サーキットとして有名なスパ・フランコルシャンが舞台であるため、ハンガリーでできるだけ多くのポイントを稼ぐことが、後半戦に向けて重要になってくる。 そして、ストレート区間が短いことでオーバーテイクが困難であるため、アップデート後、特に空力面で苦しんでいるRBはリカルドが述べた通り、フリー走行からデータ収集を行ない、最善のセットアップを見つけることで土曜日の予選から高順位を目指してほしいところだ。 構成●THE DIGEST編集部