台湾、東京に新興企業育成拠点 半導体足掛かりに相互交流
台湾の国家発展委員会は18日、スタートアップ(新興企業)育成のため、東京都港区内に拠点を開設した。米中対立などを背景に台湾企業の投資に占める中国の割合が減少傾向にある中で、日本側と資金協力や技術の相互交流を目指す。既に進出する半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)など、半導体分野での協力を足掛かりにする。 発展委の劉鏡清主任委員(閣僚級)は式典で、この拠点が「台湾と日本の架け橋になり、スタートアップの歴史を変える」とあいさつ。医療分野でAIの活用を日本で進める台北企業を経営する廖威宣さんは「日本の大学や病院との連携を深めるのに役立つと期待している」と語った。