【衝撃の音声データ】”お前のアソコをちょん切ってやりたい”…元従業員からパワハラで提訴された「世界的トップブリーダーの凶行」
従業員が次々と夜逃げ
ところが、A氏は就職してから会社の様子がおかしいことに気づく。もともと働いていた二人の従業員のうち、ひとりがA氏と入れ替わるかのように退職。そして、もう一人も夜逃げをしたのだ。 「4年間の在職中、10名ほどの従業員が就職しましたが、次々と辞めていきました。最短1週間で逃げるように辞めていった従業員もいます。円満に辞めることができた従業員がいたとは思えません。常に人手が足りない状態だったのです。 その原因は、露木氏と見市氏の命令が厳しかったことと、仕事量の多さだと思います。たとえば、月に一度は必ず犬たちにトリミングをしなければいけません。その数は多いときで100匹を超えるので負担が半端ではない。私以外の従業員が次々と逃げていなくなってしまうと、基本的には僕ひとりでやらなくてはいけません。 シフト表を自分で作って、毎日決められた頭数のトリミングをするのですが、時間内に終わらないことも多い。そうなると夜遅くまでトリミングをします。犬舎の掃除は毎日しますし、犬の運動やケアもします。 もちろん時間がかかりますし、一人で全ての業務をこなすことはとても難しかった。完璧にはこなせていなかったのだと思いますが、『なんでこんなこともできねえんだ』『誰に飯を食わせてもらっていると思ってんだ』『昔の俺だったら半殺しにしている』と、キツい言葉を何度も投げかけられたことは精神的に重くのしかかりました。 日常的にそのような言葉を投げかけられていたからか、この二人には意見をすることも反抗することもできませんでした。 いくら仕事が多くても、それで自分の学びになるのであれば、まだ我慢ができます。ですが、学ばせてもらったという気持ちは現在もありません。露木さんと見市さんから長時間責められたこと、そして音声を録音した深夜の出来事……そのことだけが『クランバーアップ』にまつわる僕の思い出になっています」 '23年4月ごろのA氏は肉体的にも精神的にもひどい状態で、退職したい旨を露木氏に伝えた。ところが、話をまともに受けてくれず却下されてしまう。その後も再度お願いをしたところ「この4年間、お前は何もやっていない。カネを払ってやったんだから来年2月まで働け。恩とカネを返せ」と返されたという。 二人から受けた苦痛はこれにとどまらない。つづく後編記事『【衝撃の音声データ】「ヤクザの世界だったら指詰め」…世界的トップブリーダーが犯したパワハラの「壮絶すぎる全容」』では、露木氏と見市氏によるパワハラの詳細や、本人たちに行った直撃取材の様子をさらに詳報します。
週刊現代、野田 洋人