色調を決めてワードローブを作る。
差し色には落ち着いた赤を。
「いつも着ている基本色のなかに、必ずアクセントカラーを1色入れるのがボクの着こなし。全体が落ち着いたトーンなので、ヴィヴィッドな色というよりはくすんだ赤くらいがちょうどいい。カーディガンはリネン混のウール。ヴィンテージのような柄でしょう。」
「セーターもリネン混のウールです。色はベージュですが。」
帽子の形と素材で、地方の“色”を知る。
「このハットはドイツ・ババリア地方の伝統的ハットをモチーフにしています。ドイツの帽子というのは、かつては地域ごとに形も素材も異なり、それぞれにローカル色が強く、一目でどこのエリアの人かがわかったといいます。いまの帽子もそうだったらいいのにね。ハットといえばラビットファーで、ナチュラルな茶色です」 photo: Kazuharu Igarashi, text: Tamio Ogasawara, cooperation: Koji Toyoda(2015年12月 824号初出)
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