2リッター直4ターボは、なんと421馬力! モータージャーナリストの森口将之がメルセデスAMG CLA45シューティングブレークに試乗 パワーカップルに最適!!
ハイパワーでも乗り心地は悪くない!
最小のメルセデス・ベンツであるAクラスをベースにしたパーソナル・モデルCLAが、2023年9月にマイナーチェンジを実施した。その中から最上かつ最強であるAMG CLA 45S 4マチック+のシューティングブレークに乗ることができた。モータージャーナリストの森口将之がリポートする。 【写真15枚】421馬力のコンパクト・モンスター、AMG CLA 45S 4マチック+シューティングブレークの赤黒パワフル内装を詳細画像でチェックする! ◆強烈という言葉を使いたくなる加速 外観で目立つのはブラックアウトした19インチ鍛造アルミホイール。これまで自分が接したCLAはシルバーのホイールを履いた姿ばかりだったので、赤いブレーキ・キャリパーともども、ただならぬ雰囲気が伝わってきた。 室内はパッケージオプションに含まれるスポーツ・シートやレッド&ブラックのツートンが鮮烈な印象だが、ジェットエンジンのタービンをイメージしたエアアウトレットなどで若々しさをアピールするキャビンには合っている。 一方で後席は座面が平板であるもののスペースは充分だし、荷室は予想以上に床が低く、マルチパーパスに使えそうだ。 エンジン・ルームを覗くと、2.0リッター直列4気筒ターボに大きなタービンが付いていて、421ps/500Nmという数字を実感する。実際にも強烈という言葉を使いたくなる加速だった。 走行モードの切り替えが、ステアリングのリムに付く丸いダイヤルでできるのは便利。ダイヤルにもモードが表示されるのでわかりやすい。もちろん「コンフォート」から「スポーツ」、「スポーツ+」に切り替えていくにつれ、キレが良く音が勇ましくなっていく。 でも4マチックなので、スロットル・ペダルを大きく開けても軌跡が乱れることはないし、コーナーでは後輪にも十分なトルクが配分されるのでFRに近い感触だ。乗り心地はタイヤの硬さは伝わるものの、コンフォートならまろやかと呼べるほど。 AMGの真髄を、見た目でも走りでもしっかり体現しつつ、一台の乗用車としてハイレベルにまとまっている。パワーカップルの普段使いに最適かもしれないと思った。 文=森口将之、写真=茂呂幸正 (ENGINE2024年7月号)
ENGINE編集部
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