日本とフランスでこんなに違う「節約」事情。新作の服は買わない、チーズは専門店で買う
チーズやお総菜などおいしいものにはお金をかける
フランス人にとって食べることはとても大切です。基本的な食べ物はおいしいものを選びたいし、妥協しない人が多いと感じます。たとえば、私の夫の出身地のフランシュ・コンテ地方の代表的なチーズ「コンテ」。フランスでいちばん生産量の多いチーズなのでスーパーでも簡単に見つけられますが、あらかじめ切られてプラスチックフィルム包装されたものよりも、専門店購入派が周りには多いようです。 光熱費を節約しても、おいしいチーズはチーズ専門店で食べる量を切ってもらう。高級な総菜店で2枚とか4枚の必要量だけスモークサーモンや高級ハムを厚さを指定して切ってもらう人もよく目にします。少しだけよいものを、というのも食べ方も、ものを大切にすることになるのですね。
メリハリを効かせて人生を楽しむ倹約生活
冬は家でもタートルネックで過ごし、洋服もセールで手に入れたとしても、高級なチーズやお総菜で豊かな食卓を囲み、暮らしを楽しむ。そんなメリハリの効いた節約方法がフランスらしいと思います。
ペレ信子