「SEMICON Japan 2024」あす開幕 半導体設計に焦点の新企画も
エレクトロニクス製造の国際展示会「SEICON Japan 2024」が2024年12月11~13日、東京ビッグサイトにて開催される。主催のSEMIジャパンは開催に先立つ同月9日、記者会見を実施し、展示会の見どころを紹介した。 「APCS」内カンファレンスの概要[クリックで拡大] 出所:SEMIジャパン SEMICON Japan 2024は「半導体の未来がここにある。」をテーマに掲げ、前回を上回る1107社/団体が出展する。延べ来場者数は10万人を見込む。
後工程の「APCS」、設計の「ADIS」など企画展示も豊富
展示会場では、さまざまな企画展示を行う。半導体パッケージングや基板実装分野に焦点を当てた「APCS(Advanced Packaging and Chiplet Summit)」は3回目の開催だ。100社以上が集うブース展示に加え、注目トピックである「後工程自動化」「ガラス基板」「ユーザー目線での要求と期待」をテーマにしたカンファレンスなども行う。 今回から、半導体設計/検証分野に焦点を当てたサミット「ADIS(Advanced Design Innovation Summit)」も新たに立ち上げる。ADISでも「車載向けSoC(System on Chip)設計」「EDAベンダーが語る設計現場の最前線」「半導体設計の未来予想図」をテーマにカンファレンスを行う。 記者会見に登壇したSEMIジャパン 代表の浜島雅彦氏は、ADIS立ち上げの理由を「これまで半導体産業において、設計工程は重要であるにもかかわらず光が当たってこなかった」と説明した。
セミナーには250人が登壇
セミナープログラムは、会議棟や展示ホール内に8カ所のステージを設けて65のセッションを用意し、250人の専門家や業界リーダーが登壇する。 会期初日のオープニングセッション「1兆ドル半導体市場への挑戦」には、前衆議院議員で自民党半導体戦略推進議員連盟 名誉会長の甘利明氏、理化学研究所 理事長の五神真氏らが登壇する。他にも、Rapidus 社長の小池淳義氏やTenstorrent CEO(最高経営責任者)のJim Keller氏が登壇する「AIが切り開く新しい半導体市場」、技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC) 理事長の東哲郎氏、経済産業省 商務情報政策局 局長 野原諭氏らが登壇する「LSTC活動報告 先端半導体開発と人材育成 国の本気度を測る」などが予定されている。 最終日には、「Grand Finale~1兆ドル半導体市場への展望~」と題して、経済産業省 商務情報政策局 情報産業課長の金指壽氏、Rapidus 専務執行役員 オペレーション本部長の清水敦男氏、JASM 社長の堀田祐一氏、NTT デバイスイノベーションセンタ センタ長の才田隆志氏らが講演を行う。