世界の旅行テック企業のリーダーが語った直近トレンドと未来、航空は日本の地方都市が増加、生成AI活用の旅行サービスも本格化
特定分野を土台に成長するスタートアップのOTA
「Meet The Different Models of OTAs」と題したセッションでは、特定分野を拓いたスタートアップのさらなる成長に意欲的な姿が見られた。 サブスクビジネスによる変化を示す例として「(動画視聴サービスで)1カ月に30時間も韓国ドラマを見ることは珍しくないが、レンタルビデオが主流だった20年前には考えられなかった。我々も同じことをしている」(CEO & founderの砂田憲治氏)と話し、サブスクサービスが新しい市場を創出・拡大していることを強調。「従来型OTAのモデルは1990年代の登場時から大きく変わっていない」とし、「そこにチャンスを得ていく」と話した。 訪日旅行に特化したWAmazingは、空港に“自動販売機”を設置した訪日客向け免税オンラインショッピングサービスのユーザー数が、この1年半で10倍に増加したことを説明。「今後3年間でさらに10倍にする」(代表取締役 CEOの加藤史子氏)と意欲を示した。これに向け、訪日市場が急拡大している今は大きなチャンスとし、「ユーザーの多いOTAと提携し、当社のサービスを使ってもらう」考え。国税局への申請が必要な事業で、複数の国内特許を取得している同社の強みと自信がうかがえた。
トラベルボイス編集部