【競技担当が注目】悲願の金メダルへ "リレー侍" パリの地で復活なるか
今回のパリ五輪に強い覚悟で挑む侍たち。五輪における4×100mリレーの歴史をひもとくと、日本にとって初の快挙となったのは2008年の北京五輪でした。塚原直貴選手・末續慎吾選手・高平慎士選手・朝原宣治選手が、日本史上初の銀メダル(※銅メダルから繰り上がり)を獲得。トラック種目でのメダル獲得は80年ぶり2度目という快挙でした。そして2016年のリオ五輪では、山縣亮太選手・飯塚翔太選手・桐生祥秀選手・ケンブリッジ飛鳥選手の継走で銀メダルを獲得。当時のアジア記録となる37秒60をマークしました。ウサイン・ボルト選手ら、世界の強豪相手に勝負する姿は大きな感動を呼び、五輪における陸上競技の象徴的なシーンにもなりました。 【動画】リレー侍が日本で練習を公開 スピードあふれるトスワークを見せ自信をのぞかせる 金メダル獲得を目指し、1走:多田修平選手(10秒01)、2走:山縣選手(9秒95)、3走:桐生選手(9秒98)、4走:小池祐貴選手(9秒98)という"過去最速メンバー"で挑んだ3年前の東京五輪(※カッコ内は当時の自己ベスト)は、ギリギリのバトンパスで攻めた結果、バトンがつながらず、途中棄権という悔しい結果に。"リレー侍"復活へ。金メダル獲得は、日本短距離チームの悲願でもあります。 今回、4×100mリレーのメンバーとして選出されているのが、桐生祥秀選手、飯塚翔太選手(200m代表)、サニブラウン アブデル ハキーム選手(100m代表)、坂井隆一郎選手(100m代表)、上山紘輝(200m代表)、柳田大輝選手、鵜澤飛羽(200m代表)、東田旺洋(100m代表)の8人です。 今年5月のナッソー2024世界リレーの予選では、サニブラウン選手が1走を務めるという驚きのオーダーで38秒10をマークし、パリ五輪出場権を獲得。五輪の前哨戦となった、7月20日(日本時間)のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会では、1走:坂井選手、2走:柳田選手、3走:桐生選手、4走:上山選手のオーダーを組み、オーストラリア、フランス、イギリス、カナダ、オランダ相手に、シーズンベストの38秒07で優勝に輝きました。