「ペロブスカイト太陽電池」70ー80枚設置、横浜港で耐久性検証
マクニカなど実証実験
マクニカ(横浜市港北区、原一将社長)は、港湾施設内でペロブスカイト太陽電池(PSC)を活用する実証実験を横浜港大さん橋(横浜市中区)で開始した。30センチ×100センチメートルの大判PSCモジュールを大さん橋の屋上広場に70―80枚設置。高湿度で塩害リスクのある港湾の過酷な環境下で運用し、発電効率や耐久性、取り扱いやすさなどを検証する。ペクセル・テクノロジーズ(川崎市麻生区)や麗光(京都市右京区)と共同で行う。 実証実験は環境省「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の採択を受けて実施する。 マクニカの原社長は「実用化には耐久性のほか、容易に設置できる手法の開発が重要になる。実証実験でこれらを検証し、新技術が横浜で花開くことを期待する」と語り、PSC発明者で桐蔭横浜大学特任教授の宮坂力ペクセル・テクノロジーズ社長は「石炭火力より安価なコストで発電できる技術開発を横浜で進めたい」とした。