ヤマハ『MT-125』が近未来の装甲車に変身!? ポップカルチャーの祭典「東京コミコン2024」出展へ
バイクメーカーのヤマハ発動機が「型にはまらないプロジェクト」を積極的におこなっている。人の心を「動かす」ことを目指すアートプロジェクト「『Dynamic Art Project』by YAMAHA MOTOR」の第2弾としてコラボしたのは、工業製品やSFを感じさせるデザインと加工技術で、アニメファンなどに人気のアクセサリーブランド「中央町戦術工芸」。ヤマハの125ccバイク『MT-125』をベースとした斬新なコンセプトモデルを制作、12月6日に開幕する世界最大級のポップカルチャーの祭典「東京コミコン2024」に共同出展することも明らかになった。 詳細画像:装甲弐輪試作機「駆動125」
中央町戦術工芸は、「テクノロジーとキャラクターデザインをベースにした、前人未到のアクセサリーブランド」。旧来の「こうでなければ製品にならない」という思い込みをすべて捨て、製品化可能レベルとは何か、という部分をゼロから手探りしつつ開発を行っているという。多数の独自技術を開発し、一般的な快適性や耐久性よりも、デザイン性や新規性を基軸に「誰も見たことのない自由な製品を展開することで、未来に続くファッションやアクセサリーを模索し続けている」ブランドだ。
コラボレーションにより制作されたのはMT-125をベースとしたコンセプトモデルの「装甲弐輪試作機『駆動125』」。もともと未来的なイメージをもつMT-125が、中央町戦術工芸によってSF映画やアニメの劇中車のような出立ちに大きく変化している。開発のコンセプトを「急造仕様の装甲や補強パーツを増設していくことで、試作機のようなラフで力強い方向に大きくイメージを変えることを目指した」としており、元のパーツは極力外さず、後付け装甲でどこまでシルエットと印象を変えられるかを追求。あえて「洗練されていない方の近未来」の姿をめざしたという。
フロントマスクに取り付けられた「装甲」が大きくイメージを変えているほか、国土交通省の型式認定番号をあえてグラフィックに取り入れるなど、中央町戦術工芸らしいこだわりが光る。「バイクという工業製品の新たな拡張性に触れてもらえれば」と同社はコメントしている。