【闘病】ドクターショッピングの末にわかった「クローン病」 なんで自分が…
病気をオープンにすることで理解してもらうきっかけに
編集部: クローン病について知らない方、意識したことがない方にメッセージをお願いできますか? ナオコさん: 自分もそうですが、改めて自分から話さないと周囲からは病気があるとは思われません。もし近くに病気を抱えている人、抱えていそうな人がいたら、ぜひ配慮してもらえるとありがたいです。私自身も自分がこの病気になるまで存在を知りませんでした。 だからこそ、私の場合は自分からクローン病のことを話すようにしています。実際、話したことで、クローン病について知ったという周囲の人も多かったです。今の職場では理解のある人が多くて感謝しています。 編集部: 医療従事者に希望すること、期待することはありますか? ナオコさん: 入院中の担当医の先生はもちろん、看護師さんにも大変お世話になり、本当にありがたかったです。今後のことでいえば投薬もそうですが、最新の治療など色々な方法、情報を常に教えてもらい、患者側にも考える機会を作ってほしいと思います。 編集部: 最後に本記事の読者向けにメッセージをお願いできますか? ナオコさん: 現在もクローン病で辛い思いをしている方へ、私の経験が少しでも参考になれば嬉しいです。体調が良くない時は、体からのSOSだと思って病院に行ってください。 そして、無理をしないことです。私は今寛解状態なので、「こんなことやあんなこともできるんだよ」という前向きな発信を私自身もしていきたいと思います。
編集部まとめ
クローン病と認定され、特定疾患医療受給者証の交付を受ける方は年々増加しています。令和元年時点で約4万4000人に上っており、1976年の128人から300倍以上に増加しました。 クローン病という病気を診断できる医師も増えている証拠とも言えますが、完治につながる治療法は未だに確立されていません。クローン病を聞きなれない方も多いかと思いますが、少しでも思い当たる症状があれば、早期受診をおすすめします。 寛解すればナオコさんのように普通の日常に戻ることもできますから、異変を放置しないことが何よりも大切です。 なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。