天才建築家が率いるBIGのビックリ建築 10選
オムニトゥルム タワー(ドイツ・フランクフルト)
ずれたフロアが豊かさを生む、幾何学的な高層ビル 2020年にフランクフルトに完成した、彫刻的な美しさを放つ複合高層ビル。幾つかのフロアが前後左右にスライドしたユニークな形状は随一。地上階はずらして設計することで植栽のスペースと屋根を確保している。ビルの中層部に位置する居住フロアは、螺旋状にスライドすることでバルコニーが実現した。
アイゼンバーグ・イノベーション・ハブ(アメリカ・マサチューセッツ)
キャンパスの顔となるドミノ倒しのような校舎 学生の増加に伴い、マサチューセッツ大学アマースト校の敷地に建てられた、ビジネススクールの研究スペース兼ソーシャルスペース。BIGは1964年に建てられた既存の校舎の北側と東側を、幅のあるループ状の建物で延長しつなげた。連結性を維持し増床した建物は、すべての学生にインスピレーションを与え、コラボレーションを促進する柔軟なスペースとして機能する。また外装には、雨風にさらされることで美しく経年していく銅をセレクト。ファサードのアクセントとなる銅の柱は、昼間は屋内に反射光をもたらし、夜になると照明の光が溢れキャンパスへの道標になる。
レゴハウス(デンマーク・ビルン)
おもちゃのレゴブロックを建築大にスケールアップ! 2017年にレゴブロックの本拠地ビルンに完成した、21個のブロックで構成される巨大な「レゴの家」。「レゴブロックの無限の可能性を文字通り表現したものです。体系的な創造力を通じて、あらゆる年齢の子どもたちが自分の世界を創造し、遊びを通してそこに住むためのアイデアを得ることができます」とビャルケ。見た目も楽しいレゴハウスは、あらゆる世代のレゴ・ファンのための体験施設であると同時に、ビルンの街を「子どものための首都」にするという市の目標に寄り添う建築でもある。