【厚生年金】65歳まで「平均年収500万円」で働いた場合の老齢年金の受給額は月額いくら?
会社員や公務員などの給与所得者は、毎月の給与から厚生年金保険料が天引きされていますが、自分たちが年金をもらうときはいくらもらえるのかを知りたい方もいるでしょう。 ◆【年金一覧表】国民年金・厚生年金の平均受給額もチェック 老齢厚生年金は、現役時代の年収や厚生年金への加入期間などにより受給額が決まるため、一人ひとり異なるのが一般的です。 そこでこの記事では、65歳まで平均年収500万円で働いた場合に受け取れる老齢年金の受給額をシミュレーションしていきます。老齢年金の仕組みも解説しますので、併せて確認していきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
老齢年金の仕組みをおさらい
日本の公的年金制度は2階建てとなっています。1階部分は20歳以上60歳未満のすべての方が加入する国民年金で、2階部分は会社員や公務員などの方が加入する厚生年金です。 自営業や個人事業主などの方は、国民年金保険料を払い込み、原則として65歳以降に老齢基礎年金を受給します。会社員や公務員などの方は厚生年金保険料を払い込み、原則として65歳以降に老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金も受給します。 ●老齢基礎年金 老齢基礎年金は、保険料を払い込んだ月数により年金額が決まり、満額受給するには480月の払い込みが必要です。令和6年度は、満額で81万6000円ですが、未納月がある場合は、その分受給額が減額されます。 たとえば、2年間(24月)の未納がある場合の受給額は77万5200円です。 計算)81万6000円×456/480月=77万5200円 ●老齢厚生年金 一方、老齢厚生年金は現役時代の年収や厚生年金への加入期間などにより受給額が決まります。受給額は、以下のように平成15年3月以前と平成15年4月以降とに分けて計算したうえで合計します。 【報酬比例部分=A+B】 ・A:平成15年3月以前の加入期間 平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月までの加入期間月数 ・B:平成15年4月以降の加入期間 平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間月数 複雑な計算式ですが、次章のシミュレーションの際に計算してみますので参考にしてください。