【厚生年金】65歳まで「平均年収500万円」で働いた場合の老齢年金の受給額は月額いくら?
老齢年金の平均受給額
では次に、老齢基礎年金と老齢厚生年金の平均受給額を確認していきましょう。 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢基礎年金と老齢厚生年金の平均受給額は以下の通りです。 老齢基礎年金は5万6000円ほど、老齢厚生年金は14万4000円ほどです。 老齢基礎年金は男女間に大きな差はありませんが、老齢厚生年金では男性のほうが女性よりも約6万円多くなっています。 老齢厚生年金は、現役時代の年収が高いほど、また、加入年数が長いほど受給額が高くなることから、男性のほうが年収が高く加入期間も長いことが、金額に差が出る理由と考えられます。
平均年収500万円で65歳まで働いた場合の年金受給額
平均年収500万円で65歳まで働いた場合に老後に受け取れる年金は、老齢基礎年金を含む老齢厚生年金です。 以下の条件で老齢厚生年金をいくら受給できるのか、シミュレーションしていきましょう。 ・厚生年金加入期間:42年間(平成15年4月以降のみ) ・国民年金は480月納付済 ・平均年収500万円 厚生年金への加入期間は、平成15年4月以降の42年間(504月)です。 国民年金は480月を納付済なので、老齢基礎年金は満額受給できます。令和6年度で計算すると81万6000円です。 平均年収は500万円なので、平均標準報酬額は41万6000円です。 計算)500万円×1/12月=41万6000円 これを、上記の計算式に当てはめて計算すると、厚生年金受給額は114万9168円となります。 計算)老齢厚生年金受給額=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間月数 =41万6000円×5.481/1000×504月=114万9168円 老齢基礎年金と老齢厚生年金を合計すると、年額196万5168円で、月額では16万3764円になります。 仮に、専業主婦の妻がいて国民年金を40年納付している場合、81万6000円の老齢基礎年金が受給できるため、夫婦で278万1168円が受給できる計算です。 なお、これはあくまでもシミュレーションであり実際には異なることにご注意ください。