佐々木朗希「マイナー契約からはい上がり世界一に」ロッテ・松本本部長「5年間の総合的な判断として彼の思いを尊重」
ロッテは9日、今オフにポスティングシステムを利用した佐々木朗希投手の米大リーグ挑戦を認め、移籍に向けた手続きを開始すると発表した。現在23歳の佐々木は大リーグ労使協定のいわゆる「25歳ルール」によってマイナー契約しか結べない。メジャー契約とは異なり、多額の譲渡金は見込めなくなるが、入団当初から抱いていた本人の希望を尊重し、佐々木の夢を後押しした格好だ。 入団5年目で米大リーグ挑戦の夢がかなった佐々木は球団を通じて「今回こうして正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかありません」とコメント。「一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆さまの期待に応えられるように、マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」と決意を述べた。 佐々木の強い願いを受け入れた松本球団本部長は「今年までの5年間の総合的な判断として彼の思いを尊重することにしました。日本の代表として頑張ってほしい。応援しています」と快く送り出す意向を示した。 今季の佐々木は右上肢のコンディション不良により6月から約2カ月間戦線を離脱しながら、自身初の2桁10勝(5敗)に到達。レギュラーシーズン最終登板で完全試合を達成した2022年4月10日以来の完投勝利を収めてチームのAクラス入りを確定し、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは自身初のポストシーズン勝利を挙げた。タイトル獲得やリーグ優勝の置き土産は残せなかったが、海の向こうでの活躍がファンへの何よりのプレゼントになる。
中日スポーツ