【元宝塚トップスター安蘭けいさん・インタビュー/後編】ダイエットと更年期の話
以前から健康法で気に入っているのは、サウナ。 「すごい冷え性なんです。末端を温めるのにいいかな、と。でも寒い季節は、水風呂に入るのが怖くて(笑)。冷水シャワーで済ませていました。夏場になったらまたサウナ、水風呂とフルコースで楽しむつもり。 プールとかお風呂とか、何でも水につかるのが好きです。毎日寝る前は必ず湯船につかっています。夏でもほぼ毎日湯船につかって、汗をかいています。それが、ストレス解消にもなっています」 食べ物のマストは、キムチと大豆製品。 「味噌汁はよく作りますし、発酵食品は大事ですよね」 そんなこんなで健康な日々を過ごしていたものの、50代に入ってから、ちょっとした変化を感じ始めた。 「メンタル的に、ちょっと波がありまして、しんどかった時もありました。でもその原因がわからなくて、仕事のストレスなのかな、と思ったりもしていました。 別の仕事をしている少し年上の知り合いに相談したら、『それ、女性ホルモンじゃない?』って。『私も同じで、今、薬を飲んでいるけど、ずいぶん軽くなったよ』って教えてくれたんです。 それで私もお医者さんに行ってホルモン検査をしてみたら、先生が『それは更年期の症状ですね』と。それを聞いて、『あ、更年期か。だったら仕方ないよね』って、急に気持ちが楽になりました」
更年期対策に、瞑想もやってみた。 「女性ホルモンを整える瞑想、というのがあると聞いて、ワークショップに行ってみました。その時の私には効果を実感できなくて、時間もなかったので、その時間があったら寝たいなと思っていました(笑)。私には、瞑想は向いてないみたいです(笑)」 あれこれやりながら、今のところ、なんとかやり過ごしている。 「本当に個人差がありますよね。とても大変な思いをしている友人がいて、その方に比べたら私なんて全然マシなほうだなって。その一方で、全く何の不調もなかったという先輩もいらっしゃったし。 MyAgeを読んで、更年期のこと、もうちょっとお勉強します(笑)」 2009年に宝塚を退団後、拠点を東京に移して、ミュージカルやストレートプレイなど数多くの大舞台を踏んできた。 「俳優という仕事は、何歳まででもできると思ってます。自分からやめるという選択肢はないですね。 昨日も同級生の友人と話したのですが、彼女には定年があるけど、私には定年というものがない。もちろん、ケガをするとか声が出なくなるとか、仕事ができなくなることもあるかもしれませんが、それを考えたら、何もできないから。 『今やりたいことをやるしかないよね!』って。ふたりで、『そうだそうだ!』ってことで落ち着きました(笑)。 元気な間は、ずっと舞台をやり続けたいです!」