明日RIZIN注目ゴング!…「不安ゼロ。勝つ」の“新生”堀口恭司か「1年前とは別人のように強くなった」“進化”朝倉海か
「自分の元々のスタイルにどんどん技をつけ加えた。膝が壊れて、動けない期間があったが、動けないなりの技だったりをつけ加えたんです」 だからブラウントレーナーは「過去映像を研究しても参考にならない」と朝倉陣営を牽制したのである。 堀口は、綿密に兄弟で戦略を練る朝倉海とは対照的に感性のファイターだった。 だが、その点も変わった。 「確かに自分は日本にいるとき感性でやってきた。でもアメリカでは相手を研究して弱点を見つける。攻略方法があれば楽っていうと変ですが、感覚もあるし、戦略も練る。そこも去年とは違う」 感性のファイターにコンピューターがついたと言えばいいのだろうか。 勝てば何を得て負ければ何を失うのか。 「タイトルマッチなんで勝てば得るものはベルトですかね。負けたらなくすけれど、まあ負けないんで、全然大丈夫です。自分が怪我して返したベルト。自分の役目として、しっかり取らないといけない。勝負なんて、負けることも勝つこともあるんですが、応援してくれる方々に勇気を与えられたら。今回は勝つんで。全然。大丈夫です」 そして「自分の試合を見てくれれば、おのずと、人間技ではないようなすげえなという動きが見える。これを表現したい、あれを表現したいじゃなく、ご自由に受け取って下さい」とメッセージを送った。 堀口の試合前夜も「いつも通り」である。 「不安ないっすね」 そう言ってニカっと笑う。 進化した朝倉海が返り討ちにするのか、“新生”堀口がリベンジを果たすのか。堀口は、おそらく攻撃の入り際にカウンターをもらうような前回の二の舞は踏まない。策を練りに練った朝倉海も慎重に試合を進めるだろう。どちらが勝者になってもおかしくない。世界中が新型コロナに悩まされた2020年の大晦日に名勝負必至のゴングが鳴る。