米南部州、郵便投票の発送延期 用紙から撤退候補削除
【ワシントン共同】米南部ノースカロライナ州は6日、全米に先駆けて同日予定していた郵便投票用紙の発送を延期した。郵便投票の開始が遅れることになる。撤退した無所属候補ロバート・ケネディ・ジュニア氏の名前を投票用紙から削除するよう州高裁が命じたため。AP通信によると、新たに印刷するため2週間以上かかる見通し。 ケネディ氏は8月23日に選挙戦撤退と共和党候補トランプ前大統領への支持を表明し、激戦州に自身の名前を削除するよう求めていた。ノースカロライナでトランプ氏の有利に働き、民主党候補のハリス副大統領には痛手になる可能性がある。 トランプ氏は9月6日、ノースカロライナで「素晴らしいことだ。ケネディ氏支持者は私に投票することになる」と語り、高裁判断を歓迎。APによると、ケネディ氏の弁護士も有権者の意思が選挙結果に適切に反映されるとして評価した。 ノースカロライナは既に290万票以上の郵便を含む期日前投票の投票用紙を印刷していた。