井端が語っていた「プロは契約社会」の持論
FA権利を得た西武の片岡治大・内野手の動向が、内野手が補強ポイントの各球団の動きと大きくリンクしているようだが、井端の“職人技”を評価している球団は少なくない。某球団のコーチは「守備の安定感と、嫌らしいバッティング。いたら頼りになる選手ですよ」と言った。 WBCでは、各球団の一流の内野手が井端に守備の教えを請うていた。右打ち、野手の間を抜くバットコントロールの技術は、まさに職人の技である。井端自身に記録や数字へのこだわりはまったくないが、2000本安打というひとつの区切りも迫っている。“匠の技”を持った職人の去就は、如何に。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル) ■井端弘和(いばた・ひろかず) 1975 年5月12日生まれ。神奈川県出身。堀越高校から亜細亜大学を経て、1997 年ドラフト5位で中日に入団。2001年から遊撃手としてレギュラーを獲得。二塁手・荒木雅博との「アライバ」コンビは、リーグ屈指の守備力と評された。ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞7回、2013年WBCにも出場し、侍ジャパンをベスト4へ導いた。通算1711試合出場し1807安打をマーク。通算打率は.284。