「五味隆典もパッキャオと戦いたかった」と聞いた鈴木千裕「“俺じゃなくてお前だわ”と五味さんに思わせるような試合をすればいい」【KNOCK OUT】
KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級とRIZINフェザー級王者の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が6月11日、都内で公開練習を行った。 鈴木は「KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”」(6月23日、東京・国立代々木競技場 第二体育館)でパンチのみのKNOCK OUT特別ルールで五味隆典(東林間ラスカルジム)と対戦する。 この日は五味も公開練習を行う予定だったのだが、ドタキャン。KNOCK OUTの山口元気代表によると鈴木とマニー・パッキャオの対戦が発表された10日の前日の9日に五味にその旨を伝えたところ、五味から「取りあえず11日は俺は行かねえわ」という返答があったとのこと。以降、LINEや電話で接触を試みたものの、五味は完全スルーしているという。山口氏は「仕込みでも何でもなく。明日には東林間に行く」などと頭を抱えた。 鈴木は公開練習後のリングで「先生らしい。こういう日もあるんじゃないですか」と取りあえず納得。
その後の会見では改めて「そういう時もあるんでしょうがない。わーわー言ってもしょうがない。どっしり構えて試合当日に倒せばいい」と語った。 鈴木は「超RIZIN.3」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でパッキャオと「RIZINスタンディングバウト特別ルール:3分R (68.0kg)」で戦う。五味、パッキャオとパンチのみのルールでの2連戦となるのだが、現在、ボクシングの練習については「週に1回だけ」とのこと。「五味さんは対ボクサーではない。そこまでボクシングを突き詰める必要はない。MMAファイターとして打ち負かすだけ。どっちかというとパッキャオ戦のほうがボクシングは必要」との考えから。 10日のパッキャオとの会見では「MMAファイターのパンチは当てることはできる」と語っていたのだが「ミックスしないと当たらない。MMA×ボクシングみたいな。キックボクシング×ボクシングとか掛け算が必要。ボクサーにボクシング勝負をしても勝てるわけがない。だから“×”を入れる。ボクシング×レスリングの動きとか、ボクシング×空手の動きとかキックボクシングの動きとか。そういう掛け算を入れてパッキャオの歴史にない技を出していく。結局、マクレガー選手もメイウェザーとやった時はパンチは当たった。1発は当てるシーンがある。1発で仕留めるかもしれない」とその意味を明かした。