「五味隆典もパッキャオと戦いたかった」と聞いた鈴木千裕「“俺じゃなくてお前だわ”と五味さんに思わせるような試合をすればいい」【KNOCK OUT】
また、五味自身が昔からパッキャオの大ファンであり、RIZIN参戦が発表された際には対戦を希望していたことを聞かされた鈴木は「そういうことなんですね。五味さんもパッキャオとやりたかったと思うが、一人しかその椅子には座れない。その時に結果を残している選手が座りやすくなる。そこは格闘技として先輩・後輩・先生関係なく、一つの勝負として最短で僕が座っただけ。それはファイターの使命。そりゃ恨みは買いますよ。でも、だからこそ五味さんを超えて“俺じゃなくてお前だわ”と言ってもらえるように。そう思ってくれるかは分からないが、嫌でもそう思わせる試合をすればいい。手も足も出なかったと思わせれば。“今、俺がパッキャオとやってもやられちゃうな”と思わせるような、結果で先生に見せるしかないんだなと思います」と語った。 そして「(五味の思いを背負って)という覚悟がないと王者は務まらないと思う。みんなパッキャオには勝てないと思っている。でも、それを食らわせることができる気持ちがこれなんじゃないですか。パッキャオもそう。向かい合って思ったんですが、やっぱり一人で戦っていない。オーラというか、目の奥には支えてくれる人が見えた。だからパッキャオの拳って重いんだなと思った。一人の拳じゃないんで。そんなことを感じたのは初めてです」とパッキャオと対峙した際の印象も明かした。