リカルド、“極めて異常な”タイヤの問題で苦しむ「これほどひどいグレイニングは経験ない」チームも困惑、原因究明へ
2024年F1アゼルバイジャンGP決勝で、RBのダニエル・リカルドは13位だった。ハードタイヤでスタート、タイヤのグレイニングに苦しんだ後、チームはセーフティカー出動に望みをかけ、レース終盤までピットストップをせずに走らせた後、51周のレースの49周目にソフトタイヤに交換した。 【写真】2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP ダニエル・リカルド(RB VCARB 01) テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、リカルドのレースについて、次のように語った。 「マシンバランスはそれなりに良好のようで、レースは順調にスタートした。だが、その後、レースはひどいタイヤグレイニングに完全に支配され、ペースもトラックポジションも大幅に落ち込んだ」 「その後、ペースを取り戻したが、すでにダメージは大きく、セーフティカーが出動しない限り、挽回は不可能だった。だが、セーフティカーは出なかったので、終盤、彼をピットに入れた」 「他のチームよりもグレイニングの影響がはるかに大きかったようだ。次のシンガポールに向けて、修正すべき点があるのは明らかだ」 チーム代表ローレン・メキースも、今回のグレイニングに関して「極めて異常なことであり、原因を突き止める必要がある」と述べている。 ■ダニエル・リカルド(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム) 決勝=13位(51周/51周) 14番グリッド/タイヤ:ハード→ソフト 厳しいレースだった。スタートはまずまずで、前を走るミディアムタイヤ勢は苦戦しているようだったので、彼らに追いつくことができた。ハードタイヤを利用して、長くステイアウトし、ペースを見つけようとした。 でも、数周後、ひどいグレイニングが発生し、10周の間にどんどん悪化し、ペースに2、3秒の遅れが生じた。 他のマシンはグレイニングが解消していると、チームが確認したが、僕たちの方がはるかに長い時間がかかった。グレイニングが解消すると、ペースを少し取り戻すことができたが、そのころにはすでに大きく遅れをとっていた。 これほどひどいグレイニングを僕はこれまで経験したことがない。ラップタイムが4秒も変化した。なぜグレイニングが他よりもひどく、他よりも長く続いたのかを理解する必要がある。 次のマリーナベイ・ストリートサーキットは大好きなコースだ。次回はもっと力強い週末を過ごしたい。 [オートスポーツweb 2024年09月17日]