F2ルーキーのボルトレート、絶望からの逆転、ランキング首位で王者狙う!アウディとの契約の舞台裏を明かす
2025年シーズンから複数年でザウバー/アウディのシートを掴んだガブリエル・ボルトレートが、自身のマネジメントをしているフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と一緒にF1で走るのを楽しみにしていると語った。 ●ガブリエル・ボルトレートの写真 2025年シーズンから複数年でザウバー/アウディのシートを掴んだガブリエル・ボルトレートが、初めて記者会見に臨み、契約に至るまでに経緯を語った。 ■F2では絶望からランキング首位へ ボルトレートは昨年F3参戦1年目でチャンピオンを獲得し、今年はF2でルーキーながらラスト2戦を残してランキングトップにつけている。 F2ルーキーのボルトレートは、序盤は苦戦していた。F2開幕戦バーレーンの予選でいきなりポールポジションを獲得していたものの優勝は逃し、その後も3レース連続リタイアなどもあり、6レースを終えた時点ではわずか15ポイントのランキング12位に留まっていた。チャンピオンシップリーダーのゼイン・マロニーとは47ポイント差とチャンピオンの望みは絶望的だった。 しかし、3戦6レースを終えてからボルトレートの運は好転。イタリアのイモラではポールを獲って2位に入賞すると、その後も優勝や表彰台も含めてポイントを獲得し続け、ラスト2戦4レースを残してランキングリーダーとなり、とうとうベテラン勢を押しのけてF1シートを掴んだ。 ■勝ち始めてからアウディとの話が始まった F1デビューが発表されてから初めての記者会見でボルトレートはこう語っている。 「今シーズン序盤は、あまり良いスタートが切れなかった。(F1での)来年について、話し合いも何もしていなかった。同時に、マネージャーたちとの間で繰り返そうか、何をしようかと考えていた。だけどある時点で、明らかに今シーズンは転換期を迎えたんだ」 「僕はレースで表彰台や勝利を収めるようになった。アウディとの話が始まったのは、正確にはいつだったか覚えていないけど、それから僕たちは話し合いを始めたんだ」 「マッティア(ビノット/COO兼CTO)は、来年は経験豊富なドライバーにするか、若いドライバーにするか迷っていたけど、当初から一緒にいることが計画されていた。2025年か2026年かというだけの話だったんだ」 「僕は極めて楽観的だった。あまりストレスは感じていなかったし、今の僕の生活は何も変わらない。なぜなら、将来、何かが起こることはすでに分かっていたからね」 ■この後はF2に集中できて嬉しい 「僕はこれまで通り、F2で自分の仕事を続け、今、僕たちがリードしているこの選手権での優勝を狙っていく。だけど明らかに、発表されてから、憶測がすべて止まって、F2に集中できるのはとても嬉しいことだよ」 「ブラジルは常に僕を応援してくれた。特に今シーズンのF1では、F3での僕の好成績からすごく期待された。そして、F2で極めて好調なスタートを切った後、F1にジャンプアップするという期待も高まったんだ」 「でも、その期待が僕のパフォーマンスに影響を与えたとは思わない。むしろ、ますます良くなっていると思う。なぜなら、僕にエネルギーを与えるものだからね」 「だから、ブラジルのファンが僕らを助けてくれて、応援してくれるのはとても良いことだ。そして、F1での僕の良いパフォーマンスを期待して、現地で楽しい時間を過ごしてほしいと思っているよ」