YouTuberのsuuさんが日本二輪車普及安全協会が主催する「ベーシックライディングレッスン」を体験!
2. 課題「ブレーキ」
最初の課題はブレーキから。まずは乗車の前に、指導員らによるお手本を見学した。3台のバイクが並走し、指定のパイロン位置からそれぞれブレーキをかけて制動距離の違いを確認する。 後輪ブレーキだけを使ったバイク、前輪ブレーキだけを使ったバイク、前後輪ブレーキを同時に使ったバイク(全制動)の制動距離や特性の違いを見て、前後ブレーキを同時に使うことの重要性を理解した。 グループごとに外周路での慣熟走行をしたあとは、ブレーキの体験・練習となった。外周にブレーキ用のコースが複数作られており、速度は40km/h・ギヤは3速以上という状態から指定パイロンの位置でブレーキをかける。後輪のみ使用、前輪のみ使用、前後輪ともに使用(全制動)のコースがあり、その違いを体験した。 前輪のみ使用の場合は、バイクの前部が沈み込んで姿勢変化が大きくなる(ノーズダイブという状態)。後輪のみ使用の場合は、車体を安定させる効果があるものの、リヤタイヤがロックしやすく制動距離も延びてしまう。 前ブレーキと後ろブレーキを両方使えば、姿勢を安定させながら、タイヤもロックしにくい状態で制動距離を短くすることができる。
3. 課題「コーナリング」
ブレーキの後は、休憩をはさんでからのコーナリング課題。外周路の内側にある、クランクやS字などが細かく配置されたインフィールドセクションを走りつなぎ、最後に直線パイロンスラロームとオフセットパイロンスラロームを加えた周回コースを繰り返し走る。 車体を傾けることに慣れること、車体を傾けることでハンドルが切れていくことを体験するのが目的だ。基本的には、指導員先導のもとグループごとに連なって走り、走行中の追い越しや追い抜き、前走者へのあおり等は禁止となっている。 速く走ることが目的ではないので、直線区間で加速するといったことはせず、速度は一定に近い状態。コーナーごとに、目線、頭、肩、腰の旋回による重心のずれによりバイクが傾いていくこと、それによりハンドルが切れていくことを体感するために、先導者をトレースしてライン取りも学んでいく。 指導員による個別の先導や指導・アドバイスも受けられる。グループの流れについていけなくても安心だ。