米国イスラエル軍に制裁検討 「ネツァ・イエフダ大隊」
テルアビブ、イスラエル、4月24日 (AP) ― イスラエル国防軍は4月23日、パレスチナ自治区のガザ地区で作戦行動する超正統派ユダヤ教徒で編成される「ネツァ・イエフダ大隊」の映像を公開した。米国は同大隊に人権侵害の疑いがあるとして、制裁を検討中だといわれている。 同国防軍によれば、北部軍隷下の同大隊は、「過ぎ越し祭り」の最中は、ガザ北東端のベイト・ハヌンで作戦中だったという。 同大体に対する制裁が発動されれば、イスラエル軍の一部隊に対する米国初の制裁となり、勃発以来200日になろうかというハマスとの戦争で、緊迫の度合いが高まっている両国同盟の関係をさらに緊張させることになる。 イスラエルでは多くのユダヤ教男子が、本来義務であるはずの兵役を免除されているが、ネツァ・イエフダ大隊は、およそ四半世紀前に、超正統派ユダヤ教男子を軍隊に組み込む目的で編成された歩兵部隊だ。 同大隊は歴史的にヨルダン川西岸地区を拠点としており、一部の隊員はパレスチナ人に対する虐待に関係しているといわれている。 米国には、人権侵害を犯した外国の軍隊に援助を行うことを禁じる法律がある。 イスラエル軍の5個の部隊がこの法律に違反した疑いで調査され、1個を除くすべての部隊が違反を是正する措置を取ったことが判明している。 米国の制裁検討はハマスとの戦争前に開始されたもので、ガザやヨルダン川西岸でのイスラエル軍部隊の最近の行動とは無関係である。 (日本語翻訳・編集 アフロ)