砂漠の真ん中にミサイルの残骸 死海近くでハイカーが発見
テルアビブ、イスラエル、4月22日 (AP) ― ハイキングに来ていたグループが、死海近くの砂漠の真ん中で発見したのは、ミサイルの一部だった。 このミサイルがどこの国のもので、どうして砂漠の真ん中にあるのかは謎だが、この一週間前には、イランがイスラエルに対して前例のないミサイル攻撃を行ったばかりだ。 イランは4月13日、イスラエルの防空システムを圧倒する300を超える数の弾道ミサイルと巡航ミサイル、さらに無人機による攻撃を実施した。これは1991年の湾岸戦争で、イラクのサダム・フセイン大統領がスカッドミサイルをイスラエルに打ち込んで以来初めてのミサイル攻撃だった。 しかし、イランの飽和攻撃もイスラエルの鉄壁の防空システムを圧倒するには至らず、米英に加えてヨルダン空軍の迎撃体制の前に、99%が撃墜される結果となった。 イランの最高指導者ハメネイ師は4月21日、イランの正規軍と革命防衛隊、さらに警察幹部との会合で、テヘランがイスラエルに対して行った前例のない攻撃が、イスラエル国内の標的に命中したかどうかの議論を打ち切った。 いわく、「何発のミサイルが発射され、何発が命中し、何発が命中しなかったか、といった相手側の議論は二の次である。重要なのは、国際舞台におけるイラン国家とイラン軍の意思の出現である。これこそが重要なのだ」。 (日本語翻訳・編集 アフロ)