一目惚れして16カ月間熱心にアプローチ トゲトゲしていた自分を変えてくれた同期入社の妻
夫 伊藤祐助[30]400F(フォーハンドレッド・エフ) エンタープライズ本部 福利厚生企画室室長 いとう・ゆうすけ◆1994年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、2018年に野村證券に入社。21年、フィンテック企業の400Fに転職。現在は営業として、大手の金融機関や企業にデータ分析ツールの導入などを提案している。「貯蓄から投資の流れを早めることが日本経済を豊かにする」がモットー 新入社員時代、成績を出すことを一番に考え、周りとあまり交流をせず“トゲトゲ”していました。それでも、同期だった妻の柔和な雰囲気や人間性に惹かれていました。 転機となったのは、研修でお世話になった上司から手紙をもらった時のこと。僕はすぐに読まなかったんです。妻が先に内容を読み、「これだけよく見てくれている人の言うことは聞くべき」と強く言いました。渋々と上司のアドバイスに従ったところ、驚くほど結果が出ました。 理路整然と話せば相手は納得してくれるものだと思い込んでいましたが、論理面と感情面の両方が必要だと痛感。人とのコミュニケーションの取り方が一変しました。今では“トゲ”は抜けたものの、伝え方で苦戦する時も。妻には話す内容や話し方をよく見聞きしてもらっています。 週末は二人でキャンプによく出かけます。静かな自然の中で、自分たちの現在や将来について話すことで、お互いの理解がさらに深まっていると感じています。 (構成・小野ヒデコ) ※AERA 2024年12月30日-2025年1月6日合併号
小野ヒデコ