エージェンシー グループのコモン・インタレスト、ブランデッドエンターテインメント企業を目指し続々買収
ブランドが作リ出す強みとは
これがすべてのマーケターに当てはまるわけではないことは、フリードマン氏にも分かっている。むしろ多くの点で、これはニッチな駆け引きなのだ。 同氏は、「こうした考え方をしないCMOを説き伏せて、コモン・インタレストに予算を使わそうとするようなマネはしない。それが我々の戦略だ」と語る。「競争において、文化的関連性は強みになる。この結論にすでに達しているCMOに対し、これまでにない新しい選択肢を生み出すために我々はここにいる」。 それはつまり、そのキャリアのなかでこの地点に到達し、強いブランドを築くことの重要性を認識しているマーケターのことだ。多くにとって、コロナ禍はモヤが晴れた瞬間だった。ブランド広告は、過去2年のインフレ期を企業がかいくぐるのを可能にする鍵でもあった。各社のCEOが収支報告で繰り返し触れたのは、「ブランドの強みがあったからこそ、インフレコストを消費者に転嫁できた」ということ。有料広告でもなく、プログラマティックでもなく、ブランドの強みのおかげだと言うのだ。 このトピックに関する著書『カルチャー・レッド・ブランズ(Culture Led Brands)』を執筆したファター氏は、「難しい仕事だ」と語る。「それが感情に訴えるものであれば、リーチと妥当性をどちらも高め、宣伝と奥深さを促進し、ブランドを押し付けるのではなく、ブランドに引き寄せることで消費者は何かを感じ取ってくれる」。 [原文:Agency group Common Interest is on an acquisition drive] Seb Joseph(翻訳:ガリレオ、編集:島田涼平)
編集部