9日投開票の大阪府知事選で再選した吉村洋文知事が10日、2期目のスタートを切った。10日午後に行われた就任会見で吉村知事は「府民のみなさんと約束した公約を果たしていきたい」と述べた。 【動画】吉村知事が就任会見「次の世代が頑張れる社会を作っていきたい」（2023年4月10日）

［写真］会見で2期目の意気込みを語る大阪府の吉村洋文知事＝10日午後2時すぎ、大阪府庁で

　吉村知事は、10日午後に大阪府庁で行われた就任会見冒頭で「本日、知事として2期目がスタートして初登庁の日を迎えました」とあいさつ。「選挙で府民のみなさんから『府市一体の成長戦略を進めるべし』という大きな声をいただきました。成長戦略を実行していきたい」と続けた。

　そして、2025年に行われる「大阪・関西万博」については「これを最後まで責任をもってやり遂げたいと思います」と述べた。 　また「大阪の子どもたち全員を対象にした所得制限のない高校授業料の無償化。大阪公立大学の無償化、次世代への投資、次世代ががんばれる社会の土台を作っていきたい」と意気込みを述べていた。

　報道陣からは「2期目ということで、1期目のうち3年間コロナ対応に追われたと思いますが、やり残したこと、ここを変えたいというものはあるか」という質問があった。 　質問に対し吉村知事は「どうしても前任期の際は新型コロナウイルスが起きまして、それに対して全身全霊をかけて対策・注力してきました。これもいよいよワクチンや治療薬もできて、ウイルスの性質も変わりゴールに変更になるということになりましたから、前任期でもうまく進めることができなかったことにも力を入れていきたい」と答えていた。