【独占インタビュー】齋藤元彦が再選後初めて語った「県政改革の内幕」「告発文書問題」そして「百条委員会」のこと
日本中に衝撃をもたらした兵庫県知事選が終わり、まもなく1ヵ月が経つ。再選された齋藤元彦氏(47歳)には、選挙後もパワハラや公益通報対応、さらに公職選挙法違反疑惑をめぐって追及が続いている。 【写真】再選後初のロングインタビューに答える齋藤知事 そうした中、「週刊現代」では選挙後初めて、齋藤氏に独占インタビューを行った。日本政治史の転換点とも言われるこの選挙の渦中で、齋藤氏は何を見、そして何を考えていたのか。 前編記事『【独占インタビュー】齋藤元彦「失職したあの日の朝、地元・須磨駅に立った私が考えていたこと」』より続く。
「県庁建て替え」「天下り」について
今回、私は多くの民意をいただき、再び知事に就任させていただきました。大事なのは県政を前に進めることですし、票を投じてくださった県民の皆さんも、以前と同じ方向性で進めてほしいと考えていらっしゃるはずですから、できることをしっかりやっていくしかないと思っています。 前の任期中には、県庁舎の建て替えの凍結や、65歳以上の県職員OBの再就職禁止といったことを打ち出しました。井戸敏三前知事の県政が20年も続いた後でしたし、私は井戸さんの後継ではありませんから、いろんな思いをお持ちの職員、OBの方がおられるとは思います。私自身、もっと努力して、しっかりご理解いただくようにしなければなりません。 私は総務官僚として20年働いてきて、行政の進め方はそれなりに分かっていたつもりです。ただ、久々に知事が交代して、仕事のやり方もペーパーレス化やリモートの導入などでガラッと変えたので、県庁の職員だけでなく県議会の皆さんにも、違和感を抱く方が少なくなかったのでしょう。コロナ禍や、また私が忙しすぎたこともあって、飲みに行く機会をなかなか作れなかったことも反省しています。 しかし県庁の建て替え中止については、やはり1000億円というのはお金がかかりすぎですし、再就職の件も、世間一般から見ると違和感がある。県民の大事な税金ですから、まずは県民のために使うべきであって、その使い道は聖域なく見直していくべきだという考えは変わっていません。