日本フェザー級8位中川抹茶が3150×LUSHBOMUと契約、契約後初戦は12・21静岡
プロボクシング日本フェザー級8位中川抹茶(30=スパイダー根本)が、元世界3階級制覇王者亀田興毅氏率いる興行「3150×LUSHBOMU」契約選手になったと22日、発表された。同日、東京・広尾で亀田氏とともに記者会見に出席。契約後初試合は12月21日の3150×LUSHBOMU Vol3大会(ツインメッセ静岡)で元キックボクサーのロッキー・オグデン(25=オーストラリア)と対戦(同級8回戦)することも発表された。 年間1試合という時期があり「ボクシングでは飯が食えない」(中川)とコロナ禍の21~22年と一時現役を引退していた経緯がある。亀田氏によると、今回の契約で日本ランキング10位以上を対象に所属ジムと選手に対し、30~50万円の幅で月額報酬が支給。興行への年間2試合以上の出場が保証され、選手のPR活動、個人スポンサーの獲得、スパーリング相手の招へいなどの支援も受けられるという。この契約待遇に中川は「お金をもらってボクシングができる。目標は何かしらの王者になりたい。ボクシングの面白さを伝え、自分も全力でボクシングを楽しみたい」と意気込んだ。 移籍後初戦の対戦相手となるオグデンは17歳でムエタイ世界王者となり、アジアを中心に人気の格闘技団体ONEチャンピオンシップのタイトル戦にも挑戦経験がある。21年にボクシングに転向し、1年でオーストラリア王座の2階級制覇に成功。現IBF世界スーパーライト級王者リアム・パロ(28=オーストラリア)と同門だという。中川は「右が強いので警戒したい。(リングネームが抹茶で)お茶の聖地・静岡での試合。負けられない」と気合十分だ。 今春には、前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)の練習パートナーとしてオーストラリアで毎日、スパーリングを消化してきたという。中川は「(日本選手と)オーストラリア人では多少、リズムやスピードが違う。しっかりと警戒したい。自分はジャブでペースを奪うのが得意。相手にペースを取らせず、中盤でボディーかストレートで倒したい」と自信を示した。 中川は今年7月に、地元・滋賀で凱旋試合に臨み、元東洋太平洋スーパーバンタム級王者ペテ・アポリナル(フィリピン)に判定勝利。23年9月の現役復帰後は3戦無敗で、東洋太平洋7位、WBOアジア・パシフィック9位とフェザー級でランキングを上げつつある。亀田氏は「レベルの高いボクシングをする。もっとサポートしていきたい。今の(中川の)勢いでどんどんいければ、世界をみえてくる」と全面的な支援を約束していた。