成績上位の子は「親のサポート」に支えられている!子どもの偏差値をUPさせる行動とは?
【2】勉強の習慣化は、親が一緒に取り組んでいる
姉妹で学年1位を達成した生徒がいます。 その姉妹は、幼少期から1年365日のうち360日くらいは勉強してきました。 姉妹が中学生や高校生になった今でも、その勉強の習慣は続いています これは、勉強が習慣化されるまで、親が声をかけ、一緒になって取り組んできた結果です。 当然のことですが、簡単に勉強が習慣化される魔法のような薬はありません。 もし、子どもの勉強が習慣化されていなければ、変わるべきなのは子どもではなく、親の「意識」と「行動」です。 声をかけるだけではなく、子どもの隣で一緒に勉強するくらいの覚悟と熱量が必要なのです。 私の塾では、小学生でも中学生でも、親子で一緒に塾の同じテストを受けるイベントがあります。 まさに親子対決ですね。 そのテストを希望して受ける方の多くが、成績上位者の保護者です。 子どもに「勉強しなさい」と口だけで言うのではなく、親がそのお手本を見せているのですね。言っていることがその人の正体なのではなく、やっていることがその人の正体なのです。 まずは、親が率先して行動しましょう。勉強の習慣化は、そこから始まります。
【3】 親の「意識」と「行動」の変化が子どもの「意識」と「行動」を変える
保護者であるあなたは、中学時代に塾に通っていましたか? テスト前に1人で勉強してきましたか? 成績はどうでしたか? 自分が勉強面でできていたことでも、子どもができるとは限りません。 まずは、その点を理解してください。 また、成績上位者の多くは、何かしら親からのサポートを受けています。 あるいは、上位に入るまでにサポートを受けてきた子たちです。 たとえば、中学生になるまでに勉強が習慣化された子がいるとしましょう。 その子は勉強の習慣化がされるまで、親の声かけやマルつけなどのサポートがあったはずです。 私は今まで、2000人以上の生徒を見てきましたが、1人で成果を出してきた子は0.5%以下です。 結果を出している子のほとんどすべてが、親のサポートによって支えられてきています。 小学校の高学年や中学に上がるタイミングで子どもを塾に入れる保護者の方は、本当に多いです。 そして、そこで勉強面は完全に塾と本人任せにしてしまう保護者の方が一定数います。 それで成績が上がればいいのですが、親が学習面でかかわっていないと、成績が上がらないときや下がってしまったときに、その原因が思うようにつかめないでしょう。 成績上位者の保護者の方は、子どもの勉強を自分のことのように受け止めています。 たとえば、定期テスト前には保護者の方も定期テストの範囲を把握しています。 テストを受けるのは本人ですが、保護者の方は自分がテストを受けるかのように受け止めているのです。 親としての「意識」の高さがうかがえますね。 あなたは、「クラスの保護者の中で一番、子どもを勉強面でサポートしてきた」と胸を張って言えますか? もし、そう言えないのでしたら、まずはそこを目指しましょう。 親が子どもの勉強に興味や関心がなければ、子どもも勉強に興味や関心を示すわけがありません。 親の「意識」が変われば、やがて「行動」も変わります。そして、子どもの「意識」と「行動」も変わっていくのです。 ■齋藤明 20年以上の経験を持つ進学塾塾長。埼玉県川越市の難関校合格専門塾「松江塾」で、過去18年間にわたり多数の学年1位の生徒を輩出してきた実績がある。また、ブログ、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)などで高校の情報や勉強方法に関する情報を日々発信している。
齋藤明