宇宙飛行士・野口さんが会見(全文2完)もうあとは発射に臨むだけ
スペーススーツの着心地は非常によい
宇宙服に関しては、スペースシャトルのオレンジの宇宙服、すごく印象には残りますけども、実はスペースシャトルに関しては、2回の非常に痛ましい人身事故、特に「チャレンジャー」事故を経て、宇宙飛行士を守るためにどうするかという、後付けでつくっている宇宙服でもあるので、どうしても、ちょっとごちゃごちゃしてるというか、ごてごてしてるんですね。パラシュートを付けるための装備がすごく重かったり。 「ソユーズ」のソコルと、今回のSpaceXのスペーススーツっていうのは、すごくそういう意味では人間の体を守るために、最低限、何が必要かというのに特化してできていて、そういう意味ではすごく軽いですし、着心地も非常によろしいというのはあると思います。 「ソユーズ」に比べると、SpaceXはさらに軽いのと、あと、脱ぎ着っていうんですか、着脱が圧倒的に楽と。タッチパネルが使える手袋であったりとか、いろんな空気とか、通信ラインとかのコネクションが1カ所で済むとか、そういった辺りもやはり新しい設計なので、そういう意味では一番着やすいですね。宇宙に行くのに楽な宇宙服に仕上がっているかなと思います。 東京とびもの学会:ありがとうございます。着心地は、実際に着た方の意見というのが一番参考になります。成功をお祈りしております。どうもありがとうございます。 野口:ありがとうございました。 司会:それでは、以上をもちまして全ての質問をお受けいたしました。ありがとうございました。では野口さん、最後に一言、皆さんにメッセージをお願いします。
未来への夢と希望を分かち合えるミッションに
野口:分かりました。皆さん、すいません、ちょっと開始時間が遅れて、大変失礼いたしました。打ち上げ、もう5日前ということで、あとは本番を迎えるだけで、日本の皆さんにも本当に、この厳しい状況の中で、新しい未来への夢と希望、一緒に分かち合えるような、そういうミッションにしたいと思ってますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。では、行ってきます。 司会:はい、ありがとうございました。それではこれで、記者会見を終了させていただきます。野口さんの打ち上げはこれから5日後、15日の朝、日本時間、朝になります。皆さん、ぜひ応援よろしくお願いいたします。 また、ミッションに関する画像や情報はJAXAのウェブサイトにプレス向けのサイトに順次掲載されていきますので、そちらもぜひ、ご覧いただければと思います。それではこれで終了させていただきます。ありがとうございました。 野口:ありがとうございました。 (完)【書き起こし】宇宙飛行士・野口さんが会見