宇宙飛行士・野口さんが会見(全文2完)もうあとは発射に臨むだけ
一番楽しみな科学ミッションは
日刊工業新聞:もしもし、聞こえておりますでしょうか。 野口:聞こえてます。 日刊工業新聞:日刊工業新聞の飯田です、よろしくお願いします。 野口:よろしくお願いします。 日刊工業新聞:野口さんはISSで幾つかの科学ミッションをされると思うんですが、その中で一番楽しみにしているものがあったら教えてください。よろしくお願いします。 野口:ありがとうございます。いろいろと今、ちょうどミッションが始まるのに当たって、JAXAで準備していただいてる、プレスキットとかでも紹介が始まってますけども、いろんな動物実験の、生命科学系の実験であったりとか、あとは超小型衛星の放出とか、その辺りを徐々に始めてきてます。 やはり私のミッションだけで完結するわけではなくて、過去何年間かにわたって、いろいろな可能性を含めて、宇宙実験・宇宙環境事業の可能性を広げていくといったもののテーマはすごくいっぱいあると思いますので、その辺りはぜひ、プレスキットや、JAXAがこれからいろんなミッション広報での成果に期待していただきたいなと思います。 日刊工業新聞:分かりました。ありがとうございます。 野口:ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。それでは次にまいります。NHKの絹田さん、お願いします。
あらためて、今の緊張感を聞きたい
NHK:野口さん、お世話になります。NHK、絹田です。聞こえておりますでしょうか。 野口:どうも、こんにちは。 NHK:よろしくお願いいたします。 野口:よろしくお願いします。 NHK:今年の4月以降、野口さんにこうやってオンラインの取材だったり、記者会見をさせていただいている中で、だんだんと実感だったり、打ち上げに向けた実感だったり、緊張感っていうのは増しているっていうのかなっていうのが、今日の会見を見ても、どうなのかなって私は思ってるんですけれども。ちょっと冒頭の質問と重なる部分はありますけれども、あらためて、今の緊張感だったり、【***** 00:25:10】の実感についてお話しいただけますでしょうか。 野口:やっぱり宇宙飛行士としては発射台というか、発射基地に、本当に発射基地入りするっていうのは格別、しかも自分のミッションのために発射基地入りするっていうのはすごく大きな意味があるんですけども、「ソユーズ」でいうと、バイコヌールですよね。スペースシャトル、そして今回のSpaceXではこのケネディ宇宙センター入りすると。 普段、自分たちが訓練をしてる宇宙センターを離れて、この発射基地に来るっていうのはもう、宇宙飛行士としてはもう準備が完全に終わってると。あとは車上作業っていうか、打ち上げそのものに向けての運用の最終仕上げに入るっていうことですから、本当にそういう意味では、もうあとは発射に臨むだけというような気持ち。 実際に、ここに着いてから、ロケットを見て、宇宙船を見て、自分の宇宙服を見て、実際に当日、発射台に向かうときの細かい手順を1つ1つ見るにつけ、いよいよまた、またこの日がやってきたなと、打ち上げの日の独特の緊張感っていうのがあるかなと。小学生が運動会の前に寝れないのと同じような、そういうわくわく感と、またいよいよこの日がやってきたなという、なんて言うか、仲間と一緒に大事な日を迎えるっていう緊張感、両方かなと思います。 NHK:ありがとうございます。成功をお祈りします。 野口:ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。それではあと、2つお名前の書き込みがありました。毎日新聞の池田さん、それから東京とびもの学会の金木さん、この2つで、本日の質問の受付を終了させていただきたいと思います。では毎日新聞の池田さん、どうぞ。