<安保法制>公明党・遠山清彦議員に聞く 集団的自衛権の行使の条件とは?
「ポジティブリスト」と「ネガティブリスト」
それから日本の島、これ私、公明党の離島振興対策本部長もやってるので、よく知ってるんですが、日本に島、いくつあるかって言って街頭で答えられる人は、ほとんどいないんですね。じつは、6,852島ございます。これは人が住んでる有人島と、人が住んでない島を合わせて6,852島。ですから、このうち人が住んでる島はもちろん少ないです。418しかございません。ということは、6,400以上の無人島が日本にはあるわけでございまして、こういうところに外国の、他国の、もちろん軍隊とは限りませんけれども、人やあるいは集団が無断で上陸をしたときにどう対処するか。こういった問題にも実は、日本の法律は答えてなかったんです。 もう1点関連で、大事な点があります。世界中のほとんどの国と日本と実力組織、自衛隊と他国の軍隊で決定的な違いが1つあります。これがなかなか理解されてないので、なんでこんな複雑な法体系とか、こんなたくさんっていう言葉がよく出てくるんですが、それは、日本の自衛隊はポジティブリストという方式で運用される部隊です。それに対してほかの国の外国の部隊は、ネガティブリストなんです。どういう意味かと言いますと、ほかの外国の部隊は基本的にその国を守るために、その国の軍隊としてなんでもしていいですよ、と。ただし法律で禁じられていることはできません。つまり、禁じられていること、ネガティブリストですね。法律でこれやっちゃいけません、あれはやっちゃいけません、ということはやっちゃいけない。でもそれ以外はなんでもやっていいんです。アメリカの軍隊、イギリスの軍隊は。 日本の自衛隊は逆でございまして、基本的に何もやってはいけません。だけど、法律に書いてあることはやっていいですと。よって日本の自衛隊というのは、これはほかの軍隊と全然違うんです。法律に書いてあることしかできません。よって、われわれは、われわれっていうのは国会議員は、たくさんの法律にいろんなこと書くわけですね。それはなぜかというと、そこに書いてあることしかできないし、そこに書いてあるルールに従って動くしかないと。ほかの国は、法律に書いてあることはやっちゃいけないことだけなんです。これは決定的に違うんです。で、ここに対して理解が得られないと、なかなか安全保障法制がどうしてこうなってるのかっていうのが理解されないと、こういうことです。