【欧州市況】株は上昇、自動車や高級品銘柄に買い-英独債が下落
(ブルームバーグ): 6日の欧州株は約1カ月ぶりの大幅上昇。テクノロジー株や自動車、高級品関連銘柄が上げを主導した。投資家はトランプ次期米大統領の関税計画を注視している。
ストックス欧州600指数は1%高。米紙ワシントン・ポストがトランプ氏の側近らは予想よりも緩い関税の導入を模索していると報じたことが自動車株や高級品株の手掛かりとなった。トランプ氏はその後、「ワシントン・ポストの記事は、存在しない匿名の関係者を引用し、私の関税政策が縮小されると誤って報じている。それは間違いだ」と、自身のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。
欧州債市場ではドイツ債が下落。同国の昨年12月のインフレ率は予想を上回った。ユーロ圏の物価統計は7日に発表されるが、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想ではインフレ加速が見込まれている。
短期金融市場では今年の欧州中央銀行(ECB)利下げ見通しは一時5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下、年末までに計101bpと織り込まれた。
英国債は利回り曲線がベアスティープ化。同国は30年債入札を7日に控えている。トレーダーの間ではイングランド銀行(英中央銀行)の利下げ見通しは変わらず。年内は計56bpと想定されている。
1月6日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Gain, Buoyed by Technology, Autos and Luxury
German Breakevens Lead Yields Higher: End-of-Day Curves, Spreads
(抜粋)
--取材協力:Julien Ponthus.
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Allegra Catelli