50代から「知性のある人が美しい」は実はキレイごとじゃなくリアルになる! 情報に支配されない美容意識をどう磨く?【松本千登世・美香】
50代からは、「これだけは保っておきたい」という“自分の若さ”を決め、対処すべきところはする、捨てるべきは捨てる、ということがとても大切。自分らしく年齢を重ねているミドル世代の代表、松本千登世さんとヘアサロン「AMATA」代表の美香さん。改めて、スタート地点に立ち返って、あふれる美容情報の取捨選択について、お二人に教えていただきました。
若い頃から50代でも続けていること
松本千登世さん 情報通の女友だちとの付き合い。 美香さん トライ&エラー。実際に試した上で「これ良かったよ」と言える自分でありたい。 50代になって新たに取り入れたこと 松本千登世さん 知ったかぶりをしない。「それ知らないの。よかったら教えて」と恐れず言うようになった。 美香さん 商品の背景にあるストーリーをチェックするようになった。 50代になってやめたこと 松本千登世さん 「みんなが知っている、話題にしている」という理由から広く浅く知識を入れること。 美香さん 何となく会う友人関係。会って嬉しくなるような人とだけ付き合うように。
50歳を過ぎるとトライ&エラーも上手くなる
――昨今は科学や医学の進歩のすさまじさにともない、化粧品も美容医療も次々に高機能なものが登場してきています。情報を知っていれば若さを保てる確率が高まる一方で、膨大な情報量を前に「全部把握するのは無理!」という諦めも……。美容の専門家であるお二人は、どのように情報を取得されているのでしょう? 松本千登世さん(以下 松本) 私は情報に疎いほうだと思います。美容エディターという職業柄、いろいろな情報に出会いますし、教わる機会も多いですけど、もともとはそこまで「情報を集めよう」という意欲がないほうで。だから潔く、この情報はいらない! という断捨離をやってます。 美香さん(以下 美香) たとえば千登世さんは、美容医療には近寄らないですよね。 松本 はい、美容医療は一切分かりません、というスタンスです。興味がないというわけではないんですけど、痛いのが苦手なので、避けているうちに情報のほうから寄ってこなくなった、という感じですね。 美香 私は美容医療も最新コスメ品も、けっこう全部試していますね。もちろんPRでは良いことだけが書かれていますけど、本当に自分の肌に乗ったときに合うかどうかは分からないじゃないですか。だからひたすらトライして、トライして……。 松本 でも美香さんは手あたり次第に何でも試しているわけじゃなくて、美容知識をしっかり得たうえで試すものと試さないものをちゃんと取捨選択している。情報に支配されていない印象があります。 美香 たしかに、情報の切り取り方はわりと上手いかも、という自負がありますね。私は写真を撮るのが趣味なんですけど、それって綺麗な部分を切り撮れる、というところが好きだからでもあるんですね。美容も同じで、全てを知ったうえで良いところだけ切り取ろうとしているんです。たとえば皮膚の構造をきちんと知っていれば、これは試してみたい、試してみたくない、が本能的に分かるようになる。だから美容医療も、切ったり、物体を入れたりするのは抵抗があるけど、太鼓叩くぐらいならいいかなと。 松本 肌という太鼓ですね(笑)。 美香 そうそう、だからレーザーとか筋膜リリースのような、肌の持つ力を利用して再生・治癒を目指す施術は、積極的にトライしています。
松本 千登世,美香