中京ダート1800mはキズナ産駒が単回収率265%、勝利数も断トツ 東大HCがコースデータを検証
キズナ産駒が圧倒的
<中京ダート1800m 種牡馬別成績> キズナ【27-18-19-127】 勝率14.1%/連対率23.6%/複勝率33.5%/単回収率265%/複回収率124% ルーラーシップ【15-11-15-150】 勝率7.9%/連対率13.6%/複勝率21.5%/単回収率36%/複回収率46% シニスターミニスター【14-14-9-95】 勝率10.6%/連対率21.2%/複勝率28.0%/単回収率75%/複回収率92% 種牡馬別成績では、27勝のキズナ産駒が勝利数トップ。2位に12勝差をつける圧倒的な成績で、単回収率265%、複回収率124%と妙味もたっぷりだ。未勝利戦からGⅠまで、どのクラスでも好成績を残しており、馬券を買う上で非常に頼りになる存在である。過去のチャンピオンズCでも、2022年にハピが6番人気で3着に入線している。 2位は15勝のルーラーシップ産駒。単回収率36%、複回収率46%と全体での妙味は薄く、活躍する場も下級条件に集中している点には注意が必要だ。15勝中10勝を1勝クラスで挙げており、この条件ではめっぽう強い。また、1勝クラスで前走上がり最速だった馬は【4-0-1-9】勝率28.6%、単回収率100%。コース傾向には反するが末脚自慢を狙うのがオススメだ。 3位は14勝のシニスターミニスター産駒。好走馬が外枠に集中しているのが特徴で、7枠は【2-4-2-10】複勝率44.4%、複回収率109%、8枠は【5-2-3-11】複勝率47.6%、単回収率236%、複回収率169%と素晴らしい成績をおさめている。砂を被らずにのびのびと走れる外枠が合う産駒が多いのだろう。チャンピオンズCでは、テーオーケインズが21年に6馬身差の圧勝を決めている。 今年のチャンピオンズCには、キズナ産駒のサンライズジパング、ハギノアレグリアスが出走予定。ほか、レモンポップが該当するLemon Drop Kidは【1-0-0-2】単回収率126%、ウィルソンテソーロが該当するキタサンブラック産駒は【7-5-6-31】複回収率132%、ペプチドナイルやスレイマンらキングカメハメハ産駒は【13-9-9-76】単回収率98%となっている。 <中京ダート1800m 騎手別成績> 松山弘平【35-19-24-115】 勝率18.1%/連対率28.0%/複勝率40.4%/単回収率98%/複回収率73% 川田将雅【24-18-9-41】 勝率26.1%/連対率45.7%/複勝率55.4%/単回収率94%/複回収率83% 岩田望来【22-21-12-116】 勝率12.9%/連対率25.1%/複勝率32.2%/単回収率104%/複回収率70% 最後に騎手別の成績を確認していく。勝利数トップは35勝の松山弘平騎手。21年のチャンピオンズCをテーオーケインズで制している。未勝利戦での信頼度が高く、【16-4-10-35】勝率24.6%、単回収率183%と妙味十分だ。また、前走逃げた馬に騎乗すると【5-5-0-7】勝率29.4%、単回収率106%でプラス域となっている。 2位は24勝の川田将雅騎手。19年のチャンピオンズCをクリソベリルで制している。妙味があるのは未勝利戦、新馬戦「以外」のレースだ。未勝利戦は【6-7-2-8】複勝率65.2%と好走率こそ高いが単複の回収率は100%を下回る。新馬戦では【0-0-1-7】で連対が一度もない。一方、それ以外のレースでは【18-11-6-26】単回収率119%となっている。前記の松山騎手とは対照的に上級条件が狙い目だ。 3位は22勝の岩田望来騎手。こちらは1勝クラスでの信頼度が高く、【9-6-3-36】勝率16.7%、単回収率210%と妙味たっぷり。しかし、3勝クラス以上の上級条件になると【0-0-3-13】で連対すらない。 今年のチャンピオンズCでは、松山騎手がミトノオー、川田騎手がウィルソンテソーロ、岩田望騎手がハギノアレグリアスに騎乗予定。ほか、レモンポップに騎乗予定の坂井瑠星騎手は【19-13-17-77】複回収率110%、サンライズジパングに騎乗予定の武豊騎手は【9-14-13-39】複勝率48.0%、複回収率103%と好成績となっており、こちらも注目だ。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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