ブルガリ グループCEOが語る、チャイミングウォッチへのこだわり
ラグジュアリーブランドであるブルガリは美的感覚とエンジニアリングの卓越性を熟知しており、ローマ建築の影響とモダンラグジュアリーを融合させ、マニュファクチュールとして時計製造における薄さの世界記録をいくつも獲得している(ちなみに、2024年のオクト フィニッシモ ウルトラ COSCのケース厚はわずか1.7mm)。 【写真集】ブルガリならではの技術と美の極致! 2024年にリリースされたチャイミングウォッチ3モデルを見る そのブルガリが、2024年にチャイミングウォッチで3モデルをリリースし、それぞれが卓越した技術を見せつけ注目を集めた。 今回、ブルガリ グループCEOのジャン-クリストフ・ババン氏より、チャイミングウォッチに関するコメントを得られたので、それをここに紹介する。 編集部: 2024年は「サウンド オブ ブルガリ」をテーマに、音や音楽にまつわる新作を発表されました。この「サウンド」をテーマとした理由や背景、狙いを教えてください。 ババン: 「サウンド オブ ブルガリ」というテーマは時とサウンドの素晴らしいつながりについてより探究していきたいという私たちの思いから生まれました。時とサウンドの2つを融合することで、ビジュアル的な面はもとより聴覚的な体験を通じて感情に訴えかけるウォッチを作ることを目指しました。このオートオルロジュリーと音響的アートのユニークな邂逅を通じて、サウンドがラグジュアリーなタイムキーピングのキーパーとになりうることを表したかったのです。 編集部: 今回の新作時計が奏でる「サウンド」には、グローバル ウォッチアンバサダーで指揮者のロレンツォ・ヴィオッティ氏が大きな役割を果たされています。今回のテーマの「サウンド」は、ヴィオッティ氏がアンバサダーだから生まれたのか、それとも、将来的に「サウンド」をテーマにしようとして、ヴィオッティ氏をアンバサダーに起用していたのでしょうか? ババン: ロレンツォ・ヴィオッティ氏のリズムと音楽における深い理解が今回の新しいオクトのチャイミングウォッチのメロディーにおいて大変重要な役割を果たしました。音楽とウォッチメイキングの間に現れるハーモニーと精度を反映するために、このウォッチの音はこのうえなく慎重に作られました。 ロレンツォ・ヴィオッティ氏とのアンバサダーシップがこのコラボレーションの起源となった一方で、このメロディーは芸術とイノベーションの融合に対するブルガリの飽くなき追究により生まれました。ヴィオッティ氏の参画により、感情に訴える方法で聴覚的な体験をさらなる高みに導くことができたのです。 編集部: 今回発表された新作時計が奏でる「サウンド」のうち、ババンさんが特に気に入っている音はどのモデルのどんなサウンドですか? ババン: ソヌリからミニッツリピーターまでのチャイミングのバリエーションがユニークな体験をまとえることを可能にしています。すべてのブルガリのチャイミングウォッチが私のお気に入りと言えますが、「オクト ローマ グランソヌリ」の製作工程、複雑なサウンドエンジニアリングと大胆なデザインを組み合わせて他にはない聴覚的な体験を形にできたことは、本当に素晴らしいことでした。 編集部: 「オクト フィニッシモ」のコレクションでは、長期間にわたって“世界最薄”をさまざまなモデルで達成しています。同様に「サウンド」にまつわるコレクションも今後、バリエーションを増やしていく予定はありますか? ババン: はい、引き続きイノベーションのさらなる可能性を探究していく予定ですし、サウンドについても今後もフォーカスしていきます。音声的要素をブルガリ ウォッチのコレクション、特にオクトのコレクションに取り入れていくことについて、さらに大きなポテンシャルがあると考えています。 私たちには境界を拡大していくというコミットメントがあり、それはデザインと機能の双方において何が可能かを再定義し、さらにそれを高い可能性で実現していくことを意味しています。
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