小池知事“想定外”の圧勝 「やり過ぎ良くない」代表辞任を説明
東京都の小池百合子知事は7日の定例記者会見で、地域政党「都民ファーストの会」代表を都議選後に辞任したことについて「これほど多くの候補者が当選するとは想定外。やり過ぎは良くないと思った」と説明した。 【中継録画】東京都・小池百合子知事が定例会見(2017年7月7日)
2日に投開票された都議選で、小池知事が代表として率いた都民ファーストの会は公認候補49人が当選するなど圧勝。一躍、都議会の第一党に躍り出たほか、公明党など小池知事の支持勢力が過半数を確保した。小池知事が党代表を辞任し、知事職に専任すると発表したのはその翌日だった。 小池知事は「基本的に二元代表制の問題はないと思う」と述べた上で、「これほど多くの候補者が当選するとは私にとって想定外。ここはむしろ一線を画して知事に専念した方が、二元代表制への懸念を払拭し、都民ファーストの会の公約、政策を実現することにつながりやすいと考えた。一言で言うと、やり過ぎは良くない」と述べた。 都民ファーストの会の代表には野田数氏が復帰。小池知事も特別顧問に戻った。野田代表について、小池知事は「現時点で、私以外にすべての都民ファーストの会の議員を知りうる唯一の人。これから会の組織をまとめるのにふさわしい人物と考える」と述べた。 小池知事の代表辞任を受け、6月9日以来、知事と代表それぞれの立場で二部に分けて行われてきた会見は、今週から1部制に戻った。 (取材・文:具志堅浩二)