誰も発言しない会議で「アイデア、どんどん言ってください」はNG。議論を盛り上げたいときに使える、ひろゆきの“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
会議で発言を促して、議論を活性化させたい
会社でスマホアプリの新規企画会議を開催した。ブラッシュアップしたいので参加者には積極的に発言したりアイデアを出したりしてほしいが、「どんどん言ってください」と伝えても、まるで議論が盛り上がらない……。どういう問いかけをすれば会議が活性化するのか?
自分があえて愚者になることで、周りの“発言ハードル”を下げる
企画会議などで意見やアイデアを求めているのに、否定やダメ出しを恐れて誰も話をしない……。そんな光景はよく見ます。よかれと思って改善点を言っても、反論やダメ出しをされたら“言い損”だと思ってしまうし、「それならおとなしくしていたほうがいい」と考えるのが普通です。 ならばアイデアや意見を出すと得をする状況に持っていけばいいわけですが、それも難しい場合があります。大勢がいる場では全員が納得したり一目を置く意見でないといけないからです。だから結局、「沈黙は金」という判断になってしまうのですね。 この状態はつまり“発言をするハードルが高い”ってことです。そんな状況で「いいアイデアや意見があれば、どんどん言ってください」とか言っても無意味で、議論を活性化させたいなら発言のハードルを下げるのが一番です。 そのために手っ取り早い手段は、会議の前に「必ず一人一案を出してください」とルールを伝えることです。そのうえで自分から、“とんでもなくつまらない案”や、“実現不能なアイデア”を言ってみることだと思います。 例えばマッチングサービスを作るとして「王族とマッチングできるようにしたらどうか?」とか、「イグアナを飼っている人とマッチング」とか……。はたまた飲食店の新商品開発会議なら、「トッピングに食べられる虫を入れるのはどうか?」とか、「誰もがマズいと感じるラーメンはどうか?」みたいな意見を言う感じです。 要は、自分が愚者になることで発言のハードルを下げるわけです。もちろん、自分でなくても、最初に指名する人を失敗しても笑えるムードメーカー的な人にするとかでもありです。