換気扇は季節関係なくつけるべきでしょうか?1年間つけっぱなしは、流石に電気代が心配です。
梅雨や夏など、じめじめした季節には換気扇を長時間稼働させるご家庭も多いのではないでしょうか。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説 しかし、1年間つけっぱなしは本当によいのでしょうか。換気扇の使用方法や電気代の節約について、実際のところどうするのが最も効率的で経済的なのかを考えてみましょう。
換気扇24時間つけっぱなしの電気代
パナソニックの「FY-20KW-W」の換気扇を1ヶ月間(30日間)24時間つけっぱなしにした場合の電気代を計算します。FY-20KW-Wの消費電力は強運転では4.6W、弱運転では2.8Wです。 電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1kWhあたり31円を適用します。強運転と弱運転の場合のそれぞれの電気代をみていきましょう。 ■強運転時の消費電力は4.6W 強運転時の消費電力は4.6Wです。これを1ヶ月間(30日間)24時間使用すると、消費電力は4.6W×24時間×30日=3,312Whになります。1年間(12ヶ月)に換算すると、強運転時の電気代は3312Wh×12ヶ月=3万9744Whです。 電気料金が1kWhあたり31円とすると、年間の電気代は39.744kWh×31円/kWh=1231.104円 強運転で換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の年間電気代は約1231円となります。 ■弱運転時の消費電力は2.8W 弱運転時の消費電力は2.8Wです。1ヶ月間(30日間)24時間使用すると、消費電力は2.8W×24時間×30日=2016Whになります。1年間(12ヶ月)に換算すると、2016Wh×12ヶ月=2万4192Whです。 電気料金が1kWhあたり31円とすると、年間の電気代は24.192kWh×31円/kWh=750.192円となります。弱運転で換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の年間電気代は約750円となります。
換気扇をつけっぱなしにしておくメリット
換気扇を常に稼働させることには、以下のようなメリットがあります。 ・カビや結露の防止 ・においの除去 ・新鮮な空気の取り込み それぞれについてくわしくみていきましょう。 ■カビや結露の防止 カビは、見た目だけでなく健康にも悪影響を及ぼす厄介な存在です。結露は、カビの原因となるだけでなく、窓枠や家具を傷める可能性もあります。これらの問題を解決するために、換気扇を有効活用することがおすすめです。 室内に湿気が残ると、カビや結露が発生しやすくなります。カビは見た目を損ねるだけでなく、壁や柱を傷めるほか、胞子を吸い込むことで健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。 一度カビが発生すると掃除が難しくなるため、普段からカビが生えにくい環境を整えることが大切です。換気扇を24時間つけっぱなしにすることで、室内の湿度を一定に保ち、カビや結露の発生を抑制することができます。 特に、キッチンや浴室は湿気が溜まりやすい場所なので、24時間換気がおすすめです。 ■においの除去 換気扇は、湿気だけでなく、嫌なにおいも除去できる優れものです。トイレや浴室、キッチンなど、においが気になりやすい場所での使用が特に効果的です。 また、いくら掃除をしても、室内には生活臭が存在します。換気扇を常に稼働させることで、室内の空気が循環し、においが定着するのを防げます。 ■新鮮な空気の取り込み 閉鎖的な空間に長時間いると、新鮮な酸素が不足し、頭が重くなったり、集中力が低下したりすることがあります。 また、室内の空気が汚染されると、ハウスダストやシックハウス症候群の原因となる化学物質を吸い込んでしまう可能性があります。室内の空気を常に新鮮な状態に保つために、24時間換気がおすすめです。 寝室やリビングなど、長時間過ごす部屋では24時間換気をすることで、健康的な住環境を作ることができます。