トヨタとNTTが会見 スマートシティー構想で提携(全文1)広がるソフトウエアファースト
東富士から世界へ広げたい
NTTといたしましてはスマートシティ、取り組み、例えば札幌、ラスベガス、千葉、横浜、福岡、さらにはサイバージャヤ、あとパートナープログラムも出させていただきまして、まちづくり用のCREをベースにした会社も整えてきております。さらに新しい再生エネルギーを用いた地域のグリッド、そしてウェルビーイング、地域創生支援。 こういうような営みはしておりますが、コアとなる新結合、それが今回の提携だと私たちは考えております。トヨタとNTTがスマートシティの社会基盤を一緒につくり上げていく。これを東富士から世界へ広げたいと、このように考えております。長期的な営みになると、章男さんともお話をさせていただいておりまして、私ども相互に2000億円の相互出資も実施していこうと本日、決議をいただいたところでございます。 スマートシティプラットフォーム、社会基盤をこのように呼ばせていただきますと、これは進化をし続けるプラットフォームだと。そしてパートナーの方と、もちろん私たちがコアですが、いろんな方に入っていただいて広げていく。さらには他都市、ほかの都市との連携、あるいは国がリードしていますような都市OSアーキテクチャ、これとの連携。グローバル規模で、こういうスマートなまちをつくってまいりたいと。
仮想発電所を置き、グリーンな電力を提供
これを支える技術要素、通信サイドから見ますと5つ。IOWNと呼んでいます将来のネットワーク構想。ここでのオール光ネットワーク、デジタルツインコンピューティング、コグニティブファンデーション。3つ目が5Gです。今週からスタートさせていただきます。それと直流の再生エネルギー。さらにはデータマネジメント。IOWNは、もうすでに発表させていただいておりますが、その3つの要素で、電子から、エレクトロニクスからフォトニクスへ。デジタルからナチュラルへという世界をリードしようと考えております。 5Gは、今日は深くはご説明いたしませんが、これらのコンピューターサイドをつないでいくキーサービスになる。さらには6Gへ向かっていく。そしてデータマネジメント。これは人流の把握と予測のシミュレーションを出しておりますが、トヨタとNTTは自動運転車でも提携をいたしております。Woven Cityの中では、そういうモビリティをどう見える化して、デジタル化をして、管理をして、将来を予測しながら、より良いまちづくりをしていくかと、そういうところにこういう技術要素を使わせていただきたい。 再生エネルギーですが、基本的には地産地消。直流方式を用いながら、ためるということをトライしたい。仮想発電所を置きまして、グリーンな電力を提供していくようになる、そういうまちづくりをトライしたいと考えております。