セキュリタイズ、公式ブロックチェーン相互運用性プロバイダーにワームホールを採用
セキュリタイズとワームホールが提携
デジタル資産発行プラットフォーム運営のセキュリタイズ(Securitize)が、クロスチェーンプロトコル「ワームホール(Wormhole)」を管理するワームホール財団(Wormhole Foundation)と提携し、セキュリタイズでトークン化された資産にクロスチェーン機能を実装することを9月20日発表した。 この提携により、今後セキュリタイズでトークン化される資産を含む全ての資産の公式ブロックチェーン相互運用性プロバイダーとして「ワームホール」が採用されることとなった。 これにより、トークンが異なるブロックチェーンエコシステム間でシームレスに移動できるようになり、トークン化された資産の流動性とアクセス性が向上するとセキュリタイズは説明している。 セキュリタイズのCEO兼共同創設者であるカルロス・ドミンゴ(Carlos Domingo)氏は、「トークン化された証券は、パブリックでパーミッションレスのブロックチェーン上で成長する必要がある。そうすることで、ブロックチェーン技術の潜在能力が活かされる」とし、「今回の提携により、1秒未満、1ペニー未満の取引が可能になり、クロスチェーンのエコシステムへの移行が活性化されるだろう。また、これまで利用できなかった新しいユースケースをパブリックブロックチェーンがどのように実現するのか、さらなる実例を提示するだろう」と述べている。 セキュリタイズではRWA(現実世界の資産)のトークン化を提供している。 セキュリタイズは今月、デジタル資産投資会社のパラファイ・キャピタル(ParaFi Capital)と提携し、パラファイ・キャピタルの1つのベンチャーファンドの利益をアバランチ(Avalanche)ブロックチェーン上でトークン化した。 またセキュリタイズのRWAトークン化の顧客には、ブラックロック(Black Rock)、ハミルトン・レーン(Hamilton Lane)、KKR、ブロックチェーンキャピタル(Blockchain Capital)などの機関投資家が名を連ねている。
あたらしい経済編集部