近ツー親会社社長に小山佳延氏 不正請求で人事一時凍結
近畿日本ツーリスト親会社のKNT―CTホールディングス(HD)は9日、小山佳延専務(62)が、6月14日の定時株主総会を経て社長に昇格する人事を発表した。同社は昨年3月に小山氏昇格を公表した後、近ツーによる自治体への不正請求が発覚したため、人事を一時凍結していた。米田昭正社長(64)は代表権のある会長に就く。 米田氏は東京都内で記者会見し「自治体への返金が今年1月末で一通り終わり、刑事事件も3月で終結し、一定の区切りがついた」と交代の理由を説明した。小山氏は「社会からの信頼を取り戻し、持続的な成長を実現したい」と話した。