札幌競馬場で狙える騎手と産駒を調査 穴党注目は亀田温心騎手、ドゥラメンテ産駒は距離に注意
イメージとの乖離は思った以上にある
この仕事をしていると毎日のように数字と向き合う機会がある。そうすると、イメージ以上に数字の乖離が大きいことに気が付くことも多々ある。例えば洋芝巧者だったつもりの種牡馬の産駒成績が実は奮っていなかった、などがイメージしやすいだろうか。 【レパードステークス2024 推奨馬】世代トップクラスの実力、騎手は過去10年で複勝率71.4%! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 今週は現在開催中の札幌開催にフォーカスをあて、狙い目のジョッキーと種牡馬の産駒を確認していきたい。なお、データは過去5年(2019年7月1日から2024年7月26日)を使用する。
穴党は亀田温心騎手を狙え
まずは芝レースでの騎手の勝率に注目してみていこう。ここでは100回以上騎乗して10勝以上している騎手をランキングしていく。 <騎手の勝率ランキング> 第1位 C.ルメール【56-46-29-111】勝率23.1%/連対率42.1%/複勝率54.1% 第2位 横山武史【63-36-33-210】勝率18.4%/連対率28.9%/複勝率38.6% 第3位 武豊【32-30-19-130】勝率15.2%/連対率29.4%/複勝率38.4% 第4位 横山和生【25-22-18-140】勝率12.2%/連対率22.9%/複勝率31.7% 第5位 亀田温心【13-5-11-96】勝率10.4%/連対率14.4%/複勝率23.2% トップは今年、新潟参戦中のC.ルメール騎手。特にこの条件で複勝率は断トツ。スポットで札幌参戦したときは人気でも逆らえない存在だ。2位は横山武史騎手。勝利数はトップ。1800m戦が特に狙い目で【24-8-3-36】勝率33.8%、連対率45.1%、複勝率49.3%でグンと信頼度が増す。これは覚えておきたい特徴だ。 このランキングで一番驚いたのは第5位の亀田温心騎手。正直、数値を出すまで予想もしていなかった。1番人気の騎乗も1回しかないなかでの成績で、単勝回収率162%、複勝回収率124%を記録している。複勝率も23.2%ということは数字上4回に1回程度、馬券に絡む計算になる。穴党は注目しておいてほしい。ただ単勝50倍以上の馬での1着は1度もない。無理な大穴狙いは禁物だ。 芝のレースでは、1200m戦で特に馬券に貢献してくれる騎手が3名いる。 丹内祐次 【13-8-10-75】単勝回収率193%/複勝回収率104% 武豊 【11-12-4-34】単勝回収率103%/複勝回収率83% C.ルメール 【14-8-4-26】単勝回収率101%/複勝回収率88% 芝1200m戦は138レース行われているが、上記3人が50回以上騎乗し10勝以上あげ、かつ単勝回収率が100%を超えている騎手だ。 トップは北海道函館市出身の丹内祐次騎手。単勝オッズ30.0~49.9倍の馬で【4-0-0-5】と活躍しているため、数字が大きく跳ねている。単勝オッズ50倍以上になると【0-0-0-23】と全く奮っていないので、こちらも無理な大穴狙いというよりは中穴で狙いたい存在だ。 武豊騎手とC.ルメール騎手はこの条件のときは単勝回収率が100%オーバー。人気馬に騎乗しているときも逆らわずに狙いたい。