「新NISAを検討中だが世帯年収600万円ならいくら積み立てるべき?」大切なのはライフプランに合わせた計画
資産運用に関する意識調査
資産運用をどのような目的で実施しているのか、投資家の考えを確認しましょう。 ●資産運用の目的 ソニー銀行株式会社は、銀行口座を保有する顧客を対象に「資産運用意識調査結果」を、2024年5月15日に公開しました。 その結果、最も回答率の高かった資産運用の目的は「老後、将来への備え」で、全体の82%となっています。 将来の年金不安や物価高による資産価値の目減りといった懸念事項が影響しているといえるでしょう。 次いで割合の多かった項目は「余裕資金ができたから」で、全体の37.2%でした。 一方、生活費を工面するのがやっとの状態では、貯蓄や投資にお金を回せないでしょう。 貯金や投資に回せない実態も確認します。 ●貯金や投資に回せていない人も 株式会社LENDEXが、年収400万円から600万円の人を対象に、貯金額や投資額を調査しました。 その結果、毎月の貯金をしていない割合は、全体の24.67%となっています。 年収400万円から600万円の人は、およそ4分の1が貯金していない結果となりました。 さらに、投資にお金を回せていない人の割合は、全体の54%となっています。 投資に回さない人に関しては、およそ2人に1人が投資していない結果となりました。 最近の物価高などで、生活費が家計を圧迫している可能性があります。 では、収入から投資にお金を回せていない場合、どのような対策を取る必要があるのでしょうか。 投資に回す資金を捻出するための方法について解説します。
投資に回す資金を捻出するためには?
投資に回す資金を捻出する方法は、以下の3つです。 ・複数の口座でお金を管理する ・先取り貯蓄をする ・固定費の見直しをする まずは、複数の口座でお金を管理する方法があります。 会社から受け取る給与口座とは別に、毎月の固定費や貯蓄に回すための口座を準備して、別々に管理しましょう。 別々の口座に分けてお金を管理することで、お金の流れが可視化されます。 そのため、節約すべき項目が効率よく見つけられるでしょう。 次に、手取りの収入から一定の割合を先に貯蓄する「先取り貯蓄」をすると、効率よく貯蓄できます。 手取り収入の25%をあらかじめ先に貯蓄して、残ったお金から生計を立ててください。 もし先取り貯蓄できない場合は、固定費の見直しをして支出を抑えましょう。 家賃や保険料といった固定費をはじめ、通信費やサブスク費用に無駄がないか確認してください。