「新NISAを検討中だが世帯年収600万円ならいくら積み立てるべき?」大切なのはライフプランに合わせた計画
日本証券業協会は、2024年4月に「NISA口座の開設・利用状況」を公開しました。 【結果から先に見る】複数の調査から「年齢別・年収別」新NISAの平均積立額などを紹介!みんなはいくら? その結果、2024年3月末時点でNISAの口座開設数は170万件で、2023年3月末時点と比べて3.2倍となっています。 新NISAがスタートして6ヵ月が経過しましたが、自分と同じ年収の人がいくら積立しているか、気になる人もいるのではないでしょうか。 今回は、世帯年収別にNISAをいくら積立しているのか解説します。 記事の後半では、資産運用に関する意識調査についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
新NISAのポイント
NISA制度は、株式や投資信託などの金融商品に投資して得られた利益が非課税となる制度です。 新NISAは、年間120万円まで投資できる「つみたて投資枠」と、年間240万円まで投資できる「成長投資枠」があります。 それぞれの枠で投資できる金融商品は、以下の通りです。 ・つみたて投資枠:長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 ・成長投資枠:投資信託や上場株式 つみたて投資枠で投資できる商品は、金融庁が設定した基準を満たしている投資信託に限定されています。 では、新NISAでいくら積立しているのか、年齢や年収に分けて確認しましょう。
【新NISA】年齢別と年収別の平均積立額
株式会社400Fは「新NISAの利用意向調査」にて、年齢別の平均積立額を公表しました。 つみたて投資枠では「9万円以上10万円未満」が36.5%で、最も割合が高くなりました。
【新NISA】年齢別と年収別の平均積立額からわかる傾向
全年代の平均積立額は、6万869円となっています。 年齢別に平均積立額を見ると、年齢が高くなるにつれて、積立額は高くなっていました。 ●年齢別の平均積立額 ・20~29歳:4万5465円 ・30~39歳:5万8973円 ・40~49歳:6万1703円 ・50~59歳:6万5224円 ・60~69歳:6万3444円 ・70歳以上:6万9000円 さらに同じ株式会社400Fが行った「新NISAで積立額は2倍! みんなのつみたてNISAの積立額を調査」によると、世帯年収が高いほど、平均積立額は高くなる傾向にあることがわかりました。 ●世帯年収別の平均積立額 ・400万円未満:約3万6000円 ・400万円以上600万円未満:約4万5000円 ・600万円以上800万円未満:約4万2000円 ・800万円以上1000万円未満:約5万9000円 ・1000万円以上1200万円未満:約6万2000円 ・1200万円以上:約7万5000円 世帯年収が400万円未満と1200万円以上でみると、積立額に3万8000円の差がありました。 投資額の上限が拡大したので、投資に回す資金に余裕がある世帯は、より多くの資金をNISAに回しているといえるでしょう。 一方、投資に回す資金に余裕がない世帯は、上限が拡大しても投資する資金は大きく増やせません。 では、実際に資産運用をしている人は、どのような目的で投資しているのでしょうか。 資産運用に関する意識調査もあわせて確認します。