出汁ソースじゃぶじゃぶかけてうまい「カキフライ」の作り方
揚げる温度と時間は、180度くらいの中温で2~3分ほど。時間を計らなくても、箸で牡蠣を持ち上げた際に軽くなり、ジジジ……とわずかな振動が伝わってくれば“揚がっています”というサインだと野本さんが教えてくれました。
フライの揚がったサインは他にも種々あって、たとえば、油に入れた食材(この場合は牡蠣)が、最初はジュワ~ッと大きな音がして泡が勢いよく出ますが、揚げ上がりに近づくと音がシュワシュワシュワ……と小さくなり、泡も細かくなります。色んな方法で揚げ上がりを伝えてくれているんですね~。
この牡蠣フライはぜひ揚げたてを召し上がれ。出汁ソースにじゃぼんと漬けていただけば、ほんのり香る出汁と牡蠣の濃厚な旨味、そしてソースのフルーティーな酸味がマッチして、ひと口、もうひと口と食べたくなります。とくに白いごはんに合うこと間違いなし!
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太 文・編集/秋山 都(Web LEON)